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2019年7月25日~8月5日 水道敷設予定ルート上に作業道を作る(1)

 
ようやく梅雨が明け、土木作業ができるようになったので、本格的にキャンプ場予定地までの水道敷設予定ルート上に油圧ショベルを入れるための作業道づくりに着手しました。


7/25(木) 梅雨明け

西日本の梅雨が明け、夏らしい青空が広がる。昼間の気温は30℃、風は涼しいが直射日光が暑い。ヒグラシよりだいぶ遅れてようやくアブラゼミが鳴きだした。
キャンプ場予定地の上に広がる夏らしい青空
午前中は資材置き場のイバラの密集地の刈り払い。イバラは刈るときも刈った後にかたずけるときもトゲがささって痛いのでついつい後回しにしてしまう。
そのあと、前回有効期限切れになってしまった車庫証明を取り直すため、申請書を警察署に出しに行く。
警察署から戻ってから、相方は蔵の東面の土壁崩落対策のための木枠を作り、私は蔵の裏の腐葉土で埋まってしまったU字溝を発掘する。半分ほど掘り出したところで時間切れ。
夕方、Hさんがキャンプ場予定地に来られた。2週間の予定だった出張先での仕事が早めに終わったので、明日からかやぶき屋根の応急修理を再開するとのこと。また少しにぎやかになる。

7/26(金) 北側の作業道の整地を開始する

前日の発掘作業がこたえてばね指が曲がりにくい。朝起きて最初に指を曲げるときの激痛はなくなっているのだが、指が曲がりにくいのはいつごろ解消されるのだろう?
朝の天気はうすぐもり。体力仕事は涼しいうちにと、資材置き場の草刈りと刈った草の運び出し。
相方は2週間ぶりに油圧ショベルを出して、水道敷設予定ルートの北側から地面の草や木の根をかき取って道をつける作業に着手。その途中で土手に生えている太さ4cmもあるレンゲツツジを引っこ抜いてしまい、大ゲンカになってしまった。山の植物をそだてるのは難しく、これだけの木になるのに何十年も掛かっていることを考えると、木を残すためには道路を迂回させたいくらいなのに!抜けた木のひげ根が残っているところをより分けてもう一度植えてみる。植え替えには厳しいこの季節、生き残ってくれるといいが。
10時ごろ、車庫証明の確認担当の方が来られた。山県郡全域の車庫証明の確認を請け負いながら千代田のほうで広さ2アールほどの畑を作っているとのこと。住んでいる周辺はイノシシやシカの害がひどく、対策として農協が漁協から仕入れて売っている中古のノリ養殖用の漁網を18m400円という破格値で買って張り巡らしているとのこと。売っているところも教えてもらったので、畑をやるときはぜひ手に入れて使ってみよう。
お昼前、Hさんが自宅の隣家のかやぶき屋根の応急修理作業を再開。我々は日差しが強い3時まで昼休憩にする。3時にかやぶき屋根の縁側でHさんと一緒にコーヒーブレイク。長靴を履いたまま涼しい風が抜けるかやぶき屋根の下の縁側に座っての休憩は話が弾む楽しいひと時だ。
午後の作業は日陰でできる蔵修理。相方は東面の土壁崩落防止の木枠づくり、私は蔵の裏の溝堀、東面のU字溝をほぼ掘り出した。

7/27(土)  プロ仕様の刈払機の秘密  

朝から近くの大規模林道で草刈りの音がする。町の委託を受けた業者が路肩の草刈りをしていた。刈り取ったあとを見てみると道路の路肩1mぐらいまでガードレールの足などの障害物の際まで短く刈り払われている。どうしたらそんな刈り方ができるのか知りたくて、刈払機の刃を見せてもらった。すると私が使っているものより一回り小さいチップソーとナイロンコードカッターをダブルで装着していて、ナイロンコードカッターの部分で通常の草を生え際ぎりぎりから刈り、木の枝等の硬いものはチップソー部分で刈っていた。なるほど、これは便利だ。私の愛機にもつけられるか、調べてみよう。
ナイロンコードカッターとチップソーを装着したプロ仕様の刈払機

午前中は相方が水道敷設予定ルートの南側の入り口に立ちふさがる木を切り倒し、私は最後に残っていたイバラだらけのやぶを刈り払う。
昼間の直射日光があんまり暑いので今日も3時まで休憩し、Hさんとお茶をして太陽のパワーが弱まるのを待ってから土壁崩落対策と溝堀作業に出かける。
夕方、Oさんがやってきて、中古のユニットハウスがあるけどいる?と聞かれた。蔵の前室を壊すには雨が降っても作業できる代わりの場所が必要なのでコンテナハウスを活用するのはいい手かもしれないので検討してみることにする。

7/28(日) 南側の作業道の整地を開始

昼から雨予報の朝霧が立ち込める涼しい朝。相方は水道敷設予定ルートの南側から作業道の整地を開始、私は自宅周辺の草刈り。
水路脇にでき始めた作業道らしきもの

昼頃、予報通り雨が落ちてきて、一時期は土砂降り。雨が弱まったのを見計らって東面の土壁崩落対策作業。

7/29(月) 南側に作業道らしきものができる

今日も大規模林道では路肩の草刈り作業をしている。この時期すごい勢いで草が伸びるのでどこもかしこも草刈り待ちだ。炎天下、ご苦労様です。
Hさんは東側の屋根に大きく開いた穴をふさぐ作業。20年前この屋根の葺き替えを手伝ったというSさんに、短くきったカヤを下から順番に段々になるように差し込む補修方法を教えてもらったが、穴が大きすぎるので長いカヤをつめて穴をふさいでからカヤを差し込むことにしたそうだ。
東面に2つ開いた大きな穴がふさがった屋根

午前中は、資材置き場内の日陰になる木以外を切り倒し、伐った木を粗朶(そだ)焼き場に運んで燃やす。粗朶焼き場が近くにあって伐ったはしから燃やせるようになったのでかたずける効率が格段に良くなった。
午後、相方は油圧ショベルで南側から作業道を整地する。斜面の表面の草や木をかき取ってよけてから斜面側の土を削って水路側に盛って道にしていく。夕方には中間地点の水路から10mぐらいのところまで道らしきものができたが、斜面側の何か所からか水が出て路面がぬかるみになっている。昔、この斜面の上にため池があって湧き水が出ていたという。また暗渠を考える必要がありそうだ。
私は水道敷設予定ルートの中間地点の北側に生い茂る笹を刈り払い、伐った木と草を運搬して燃やす。この時期、草も木も水をたっぷり含んでいて重く、運搬作業は結構な重労働だ。

7/30(火) ジムの日

隔週のジムの日。広島は35℃超え、暑い。
油圧ショベルメーカの営業の方から、注文していた狭幅バケットが今日届くという連絡があった。よりによってジムの日に届かなくてもいいのに。見浦牧場に預けてもらうようお願いする。
夜10時帰宅。小板も昼間は暑かったのだろう。外の温度は25℃だが家の中は30℃。このままでは寝られないと、窓を開けて換気扇と扇風機を2台回して空気を入れ替えたら、30分程で室温が27℃まで下がった。これでゆっくり寝られる。

7/31(水)  粗朶焼きのコツ

広島市の最高気温は35℃の予報。今日も暑くなりそうだ。
前日に見浦牧場で預かってもらった狭幅バケットを取りに行き、大規模林道そばのガレージに置かせてもらう。
キャンプ場予定地で作業の準備をしていると、Hさんがこられて、日陰のない屋根の上での作業があんまり暑いので今日はファン付の作業着を持ってきた、と見せてくれた。試しに着てみたら背中から入った風が首や手首に抜けていき、本当に涼しい。夏の屋外作業の必需品かも。
今日は一日資材置き場の整地。先日運びきれなかった笹や木を粗朶焼き場に運ぶ。2日前の粗朶焼きの熾火(おきび)が灰の下にまだ残っていたので、その火を起こして少しづつ運んだ草木を燃やしていく。乾いた木がないときに火をおこすのは結構大変なのだが、熾火が残っていれば燃えやすいものを少し載せるだけで簡単に火が付く。そのためなるべく熾火が残るように、粗朶を焼くときに太い木を一緒に燃やし、その木が燃え尽きずに灰の下で炭になって長時間燃え続けるように仕向けているのだ。
相方は途中でチェンソーで太い立ち木を切る作業をはさみながら油圧ショベルで作業道の根かきをしていく。
夕方、外は25℃ぐらいまで下がっているのに、家の中は昼間の熱気で30℃超え。急いで窓際の2か所に置いた扇風機を「強」でまわして外気を入れる。天然エアコンは冷えるのに少々時間がかかるのが玉に瑕だ。

8/1(木) マユミの木をかたずける

水道敷設ルートの作業道の整地は毎日少しづつ前進し、入り口から約80mの土手に大きなマユミの木が生えているところまで到達。うっそうと茂ったマユミの木の作業道側に張り出している幹を切り倒し、運べるサイズに切断し、軽トラダンプで粗朶焼き場に運んで即座に燃やす。生木は燃えにくい上に積み重ねても枝と枝の間の隙間が空くので、一瞬激しく燃えても燃え広がらずにすぐ下火になる。さらに燃やすには上に燃やすものを追加するか上から押さえつけて隙間を狭くしてやる必要がある。火が消えないよう、大きくなりすぎないように様子を見ながら伐った枝を燃やしていく。
夕方、キャンプ場予定地近くの牧場に牛が放牧されていて、たくさんの牛たちがのんびり牧草を食べていた。キャンプ場開業後、こんな光景に出会ったらお客さんはきっと喜んでくれるに違いない。

深入山をバックに牧草を食べる放牧牛たち

8/2(金) 赤松の大木の伐採準備

日本全国真夏日、猛暑日の観測地点も100を超え、連日大変な暑さだ。
小板の朝は気温が20℃を下回りとても涼しいが、日が高くなるにつれ気温はどんどん上がり30℃をこえる。午前中の作業を終えるころには水をかぶったみたいに汗だくだ。
毎日、資材置き場の笹を刈り、刈った草や木を粗朶焼き場に運び、少しづつ焼いていく。草木を刈ったところを油圧ショベルで根かきして整地する。整地はようやく入り口から約100m、大きな赤松や杉が立ち並ぶ旧道のところまで進んだ。
ここから先は赤松の大木を2本伐らないと前進できない。まずは、太い赤松の伐採に備え、周辺の伐採の邪魔になる木を伐ってばらして粗朶焼き場に運んでいく。
赤松の大木の手前にある木を伐って運べるサイズに切り分ける

8/3(土) ひさしぶりに赤松の大木を伐る

今日は4か月ぶりに直径50cm弱の赤松の大木の伐木に挑戦する。
正面に見えるのが赤松の大木
2本が重なって1本に見える
過去4回の赤松の大木の伐木では、プラロックでけん引してから伐っているおかげで狙った方向に倒れてはいるものの、1度もまともな切り口になったことがない。直径40cmを超える大木の場合、木が太すぎてチェンソーのバーが反対側に突き出さないので、バーの先端を見ずにバーの方向や傾きをまっすぐにする必要があるのだが、それがうまくできなかったのだ。特に問題だったのは、倒れるほうに「受け口」を伐った後に「追い口」を伐るとき、「受け口」と「追い口」の間に一定の幅の「ツル」という切り残しを作らなければならないのだが、バーが斜めに入って「ツル」の真ん中を切り離してしまっていたことだった。今回はその反省から、バーの先が下がることに対してはチェンソー本体にカメラ用の小さい水準器を取り付けてバーが水平になっているかをチェックしながら切るようにし、切断面が倒す方向に対して直角にならないことに対してはチェンソー本体にある黒い線を倒す方向に合わせるようにして切ることにした。
大きな木の伐木は、一日がかりだ。
まず足元を確保するため、倒す方向にある伐った木や笹などを軽トラダンプで運び出してきれいにする。
次はけん引ロープの取り付けだ。ビニールひもに結んだ砂袋を投げ上げて赤松の枝にひっかけ、そのビニールひもでロープを引き上げて輪にする。倒す方向にある離れた木に滑車を取り付けてロープを引く方向を変更し、木の影の安全な場所にプラロックを取り付けてロープを結ぶ。プラロックを操作してロープにテンションをかけて準備完了。
次は伐木。最初に倒れる側に受け口(くさびがたの切り口)を作る。水準器の威力は絶大で遠目からみてもチェンソーのバーが水平になっているのがわかる。次は突っ込み切りで追い口を切るのだが、ここでも対策が功を奏したようだった。
最後に追いヅル(受け口の反対側の切り残し)を半分ほど伐ったところでバキバキを音を立てながら狙った方向に倒れてくれた。切り口を確認すると、初めて、人に見せられるようなきれいな切り口になっていた。
初めてまともに伐れた赤松の大木の切り口
チェンソーの白い取手のところにピンク色の水準器がつけてある
倒した後は運搬できるように加工する。水路側の斜面に少しずり落ちてしまった幹を油圧ショベルで作業道に引き上げる。チェンソーで枝を切り落とし、幹は3mほどに玉切りする。伐った枝を軽トラダンプに積んで粗朶焼き場に運ぶ。枝だけで軽トラダンプ2杯分もある。
5時、幹の移動は翌日にすることにして作業を切り上げ、とごうちまつりに出かける。安芸太田町で一番大きなお祭りとあってなかなかの盛況ぶり。ミートセンターの出店は府中市に住む姉も動員してのフル稼働。ステージでは子供神楽と大人神楽の上演があり、小板でも昔は神楽やってたんだよね、と思うとちょっと寂しい。会場で合流したHさんと晩御飯がわりに出店の食べ物をあれこれ食べて会場を後にする。
とごうち祭りの子供神楽。子供とは思えぬかっこよさ。

8/4(日)ニホンミツバチの巣箱を設置

朝は雲が多く、ここ数日の中ではちょっとだけ過ごしやすい。まだまだ暑いが一足早くオミナエシが咲き始めた。
咲き始めたオミナエシ
サイトNo2の入り口にあるヤナギの大木のうろ(木の幹にできた穴)にニホンミツバチが巣を作っている。開業までには引っ越ししてもらいたいと思っていたら、父が杉の板で巣箱を2つ作ってくれた。そろそろ分蜂の季節になるぞと父がいうのでその巣箱をキャンプ場予定地の中の人が通りにくい場所に設置した。あとでインタネットで「分蜂マップ」というサイトを見つけて調べたところ本州で最も遅い分蜂報告が東北の7月末だった。ちょっと設置が遅すぎたかも。
設置したミツバチの巣箱
Hさんが運んできたかやぶき屋根からかきおとしたコケや傷んだカヤを粗朶と一緒に燃やす。湿ったカヤや草などを燃やすには、燃やすものを山にしてその山の下の奥で太めの薪を燃やして山の中心に高温が長く続く状態を作り出せばじわじわと何日もかけて少しづつ燃えて灰になっていく。

8/5(月)  赤松の大木の幹を移動する

外は快晴。今日も暑くなりそうだ。
午前中は、伐ったままになっている直径50cmもある赤松の幹を移動する。
空いている場所に太い木を2本並べて丸太置き場を作り、油圧ショベルに取り付けたトングで丸太の片方を挟んで丸太置き場まで引きずっていく。ワイヤーやスリングだと丸太の下にスペースがないと丸太に取り付けることができないが、トングなら挟むだけで取り付けられる。
黄色いトングで丸太をつかんで引きずっていく
次に、油圧ショベルで伐った木の根を掘り出す。一番大きな赤松の根の掘り出しは難航し、1時間以上の格闘の末にようやく抜けたと思ったら、根は2m程下の水路の上に転げ落ちてしまった。
さてどうやってこの巨大な根を引き上げるか。Hさんから借りている耐荷重1tのスリングを根の2か所にかけ、それを輪ゴムで作った紐のようにスリングを何本か組み合わせて延長し、油圧ショベルのバケットのフックにひっかけて油圧ショベルで引っ張り上げる。根の重さは相当なもので油圧ショベルが前のめりになるのをドーザーで踏ん張りながら土手の上にひきずり上げていき何とか引き上げに成功。
スリングは太さの割に強度があるのと、輪をひっかけるだけで繋げられるのが便利だ。
引き上げた根は油圧ショベルのバケットとドーザーの間に挟んで邪魔にならないところに移動する。
午後は久しぶりに蔵の東面の2か所の枠の隙間に土壁をつめた。








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