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2019年2月11日~2月18日 赤松伐採準備

 
本格チェンソーも手に入ったことだし、いよいよキャンプ場予定地に生える赤松を伐採する準備に取り掛かりました。



2/11(月)朝から雪が降ったりやんだり、昼間も気温が上がらない寒い一日。土木作業は中止して、伐った木をキャンプ場の建材として使うための加工・保存方法や必要な道具などの調べものに精を出す。

2/12(火) 今日は2週に1度のジムの日。ジムに行く途中、油圧ショベルと木材をつかむアタッチメントの中古を探してもらっているイトーに寄る。
数日前にアタッチメントの相場などを知りたくてインタネットで調べてみた。木材をつかむアタッチメントは「バックホー アタッチメント」「グラップル」「フォーク」というキーワードで探せるが、中古のサイトでは値段とメーカ名と写真以外何も書いてないものが多い。メーカは「マツモト」「タグチ」「飯田鉄鋼」などが有名らしいということは分かったので、それぞれのメーカのサイトで商品情報を調べたがスペックの意味もどれがどういいのかも値段の相場もさっぱりわからなかったのだ。
イトーの営業さんの話では、予算内の3tクラスがまだ見つかっていないとのこと。フォークのアタッチメントには油圧式(新品は約60万)と機械式(新品は約30万)があり、油圧式は取り扱いが容易だが値段が高い、機械式を取り付けるならアームを補強したほうがいい(補強加工代は約10万)、メーカ機種によりアタッチメントを取り付けるピンの幅が違っているので、 機種がきまらないとアタッチメントを決められないことなどを教えてもらう。専門的な情報は専門家に教えてもらうのが一番だ。
そのあとはジムで青竹ビクス、バレトン、ステップの3本を受ける。バランス・柔軟系が特にきつい。作業で使う筋肉はかなり偏っているようだ。段ボール3箱分の食料品を買ってジムの日終了。
     
2/13(水) 午前中、イトーの営業さんから連絡があった。翌日入札のオークションによさそうな機種が出ているとのこと。写真と機械の評価表を送ってもらったが、我々素人では判断できないので、プロの目利きを信頼して入札をお願いすることにした。
先週手に入れた新品のチェンソーは慣らし運転が必要だが、それには適当な木を伐る必要がある。ちょうど近所のHさんのお宅にまき用の丸太が積まれていたので、切らせてもらえるよう頼みに行くと、好きなだけどうぞと快諾していただく。
午後、大、小両方のチェンソーをもってHさんの敷地にいき、直径8cmぐらいから25cmぐらいの丸太を10本ばかり薪の長さに切らせてもらった。
大チェンソーは持ち上げるのはきついが伐り始めると自重で勝手に短時間で切れていく。小チェンソーは軽いが伐っている間チェンソーの姿勢を維持する必要があり、時間も長くかかるので意外と疲れる。それぞれの道具にあった使い分けが肝心だ。

2/14(木) 午前中の歯医者を済ませて、午後キャンプ場予定地へ。

酔っぱらっているみたいなツグミ?の足跡
気温が上がらず寒いので水路掘りをして体を温めてから伐採が必要な木にテープで印をつけていく。道路の予定地だけで30本近く、中には直径40cmを超える太い木も。赤松は春夏に伐採すると虫がついて穴があいたりカビがはえて黒くなったりするので木材として使いたい場合は秋冬に伐採する必要があるらしい。といっても切り倒して丸太にして積んでおくという作業は素人の我々に簡単にできるはずもなく、まずはトイレと炊事場を作るのに必要な分をこの冬の間に切って、残りを秋に切ることにする。
その作業の合間にイトーの営業さんから、オークション状況の連絡があった。競合がいて予定金額を超えそうのこと、10万アップまでと伝えて競ってもらったが、結局競合相手がどこまでも上げてくるので断念。次のチャンスに期待する。

2/15(金) 放射冷却で-9℃とこの冬2番目に寒い朝。
久しぶりの深入山の朝焼け
ならしが終わったチェンソーと背負子をハウスカーに積んでキャンプ場予定地へ。
最初に伐る赤松をトイレ建設予定地そばに立っている木に決めて、その木を倒すときに邪魔になる木を片付けることにした。倒木の細かい枝やツル、周辺の木々をのこぎりで伐ってチェンソー作業ができるスペースを作ってから、太い倒木の幹をチェンソーで伐る。太さ30cmの幹をものともせずに切断する。すごいパワーだ。これくらい太くなると切った木を人力で動かすのは難しくなってきた。そろそろ軽トラダンプを手に入れるか。

2/16(土) インタネットで見つけた軽トラダンプの中古車を見に千代田方面へ。あまり愛想がいいとはいえない中古車屋さんで車を見ていたら脇の県道に車が止まった。誰かと思えば小板でオートキャンプ場をやっているOさんだった。本業はキャンピングカーの販売で、今日はキャンピングカーを購入したお客さんのところにアフタサービスで様子を見に行く途中だという。小板から約40kmも離れたはじめて来た場所でご近所の知り合いと遭遇するとはなんという偶然。Oさんが中古車のつてがあるので軽トラダンプを探してあげるよと言ってくれた。ここで出会った偶然は縁に違いないとお願いする。午後、かたずけが必要な場所に土砂で埋まった水路が残っていたので、掘り出しておくことにする。水路を掘るのも手馴れてきて2時間程で開通。
土砂で埋まった水路(before)

2時間強の作業で水路が復旧(after)
そのあとは倒木の始末を継続する。

2/17(日) 恐羅漢スキー場で「雪フェスinあきおおた」というイベントがあり、恐羅漢山頂へのスノーシュー体験に参加するため朝から出かける。
雪フェス会場、正面は特設そりコース。奥に恐羅漢山頂が見える。
大規模林道を12km程、新雪がうっすら積もった道を次々と車が向かっている。ゲレンデは新雪の粉雪が5cm~10cm積もった絶好のコンディションだ。

10時前、里山ガイドの方に先導していただき、リフトに乗って一気にカヤバタ山山頂(1250m)付近へ。
リフトで一気に標高1250mのカヤバタ山山頂へ
そこから歩いて恐羅漢山頂(1346m)を目指す。雲がでて回りの山は見えなくなってしまったが、木々の枝に大きいところでは5cmぐらいの樹氷がついていて白い木がとてもきれいだ。
5cmぐらいに育った樹氷
山頂に近づくと樹齢何百年かというような太い杉やブナがあちらこちらにそびえていて、スキー場がある山の景色とは思えない。
山頂付近にそびえたつ樹氷で真っ白になった巨木

スノボのバックカントリーの3人組とすれ違ってしばらくすると山頂に到着。雲の中で回りが見えないのがちょっと残念。山頂で写真を撮っているとスキーで上がってきたご夫婦がスキー板の裏から何かを外しだした。洋服ブラシと同じような1方向だけ引っ掛かりのある生地で作られた「シール」でこれを付けると後ろに滑らず登れるのだそうだ。お二人はシールを外したスキーをはいて、もと来た方角へ仲良く滑っていった。雪山の楽しみ方は人それぞれだ。
天然の大きな杉の木。人工林と違って下のほうから枝が生えている。
下りは出発点まで歩いて下る。
原生林をしばらく下るとクマザサが生えた同じような太さの林に代わる。きっと何十年か前は草刈り山だったのだろう。出発から3時間弱で出発点に到着。なかなか楽しい雪歩きだった。今度は晴れた日に来たいものだ。
2時ごろ帰宅すると玄関にOさんの伝言が。車の写真があるので見においでと言われて歩いてOさんの古民家へ。煤で黒くなった巨大な梁がむき出しの土間の隅には薪ストーブが赤々と燃えていて、暖かく、居心地がいい。車の写真をみせてもらい、コーヒーをごちそうになる。
キャンプ場予定地で切った細い木が山積みになって始末に困っているという話をしたら、土地の水はけを改良するための簡易暗渠に使えると教えてもらった。インタネットで調べてみると、細い木を束ねたものを粗朶(そだ)といい、古来から土留めや暗渠など様々な土木工事に使われているということが判明。ゴミだと思っていたものが自然にやさしい無料の資材に早変わり。これはいいことを教えてもらったぞ。

2/18(月) 放射冷却で朝-9℃のいい天気。
イノシシの子供たち(?)のにぎやかな足跡
最初に伐採する予定の赤松が倒れる範囲にある倒木を切っていく。
倒木といっても枯れているわけではなく、直径30cmもある倒れた幹から細い枝が何本も生えている。のこぎりで細い枝を伐り払ってから相方がチェンソーで幹を切断。1度だけ倒木の幹にかかる力の向きを読み違えて切り口にチェンソーが挟まってしまった。幹にかかる力の方向を見極めてそれにあった伐り方をしないと圧力で切り口が閉じて挟まってしまうのだ。相方がチェンソーを支えたまま、私が切り口に斜めにのこぎりを入れてチェンソーを外す。
相方がチェンソーをふるうのと並行して、私が高枝のこぎりをつかって、木と木の間に絡まっているツルを切断する。倒そうとする木がツルや他の木に引っ掛かって倒れきらないととても危ないのでそうならないように準備しておく必要があるのだ。
上に引っ掛かって落ちてこない枝は、砂を詰めたおもりに紐を結んだものを投げ上げて、紐が枝にかかったらそれをつかってロープを枝に渡し、枝が落ちてこない斜め下のほうからロープを引っ張って引きずり下ろす。伐木作業時間のほとんどは、伐る前の準備と伐った後の片づけに費やされて行く。

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