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過去最高の出来栄え

 

 2022年1月15日の土曜日、この週末は前日までに降った雪で積雪が30cm強となり、今シーズン初の「牧草地の雪原で雪遊び」イベントを開催することになった。そこで2日前から土曜、日曜の参加者を募集したのだが、日曜日の申込みはいっぱいになったものの、土曜日の申込みはゼロで当日の朝を迎えてしまった。

せっかくいい雪なのに残念だなと思っていたら、当日申し込みが1件はいった。夏に来てくれた男の子1人を連れたファミリー。足跡一つない雪原はこのファミリーの貸し切り状態だ。雪遊びエリアに案内して、スコップを1本貸して後はお任せしてキャンプ場に戻る。

キャンプ場の受付作業が一段落してからカマクラづくりを手伝うつもりで様子を見に行く。初めて雪遊びに参加したファミリーは、これだけの雪を前にすると、ほぼ100%カマクラづくりに挑戦する。しかし、ほとんどのファミリーが壁だけ作って時間切れになることが多いので、雪山を作ってから穴を掘るという作り方を一緒に作って教えてあげることにしているのだ。

ところがこの家族、到着後1時間ほどですでにかなり大きな雪の山を作っていた。お父さんの雪の積み方があまりに手馴れているので、カマクラづくりの経験があるのかと聞いてみた。すると、このお父さん、新潟県の苗場スキー場で毎年開催されるカマクラ祭りで何度も巨大なカマクラづくりを手伝っていたとのこと。これは私が出る幕ではないなと、家族全員分のスコップを貸してキャンプ場に戻る。

雪遊び終了時間近くになって再び様子を見に行って驚いた。牧草地の一角に、高さが大人の背ぐらいで家族3人が十分入れる大きなトトロ型の見事なカマクラができていた。大きさといいトトロそっくりの完成度といい、過去この牧草地に出現したカマクラの中の最高傑作と言っていい。さすがカマクラづくりのプロ?の技。世の中にはいろいろな特技を持った人がいるものだ。


雪遊びのお客さんが帰った後、夕暮れの雪景色の中に白いトトロがたたずんでいた。トトロの回りの雪に残ったたくさんの足跡や雪ダルマがお客様の「楽しかったよ」というメッセージのようで、イベントやってよかったなと思う瞬間である。

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