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2020年8月3日~8月9日 ついに開業!

 

モニターキャンプを無事終えて5日後にはテスト開業。石だらけのサイト、ドアがない男子トイレ、地面に置いたままの看板と、まだまだやらなければならない作業は山積みです。 

8/3(月) ドングリサイトの石をかく

まだモニター疲れが抜けていない感じだが、テスト開業まであと5日、疲れたと言っている暇はない。ミートセンターの注文書の続きを入力してからキャンプ場に向かい、テスト開業までにやりきるぞと覚悟を決めてドングリサイトの石かきを開始する。改めて石をかいてみたら、よくこんなに石ごろごろのところにお客さんが泊まってくれたものだと感心するほどだ。日差しはきついが、あちこちに木陰があるので、ヤマザクラサイトの芝の草むしりよりは暑くない。

石かき作業をしていたら
土のう袋にニイニイゼミがとまった

午後は日差しが弱まり始める2時半に作業スタート。休憩がてらひとしきりヤマザクラサイトの草むしりをしてから、看板の足にする細い杉の丸太を持ってくる。

相方は開業までに男子トイレの個室のドアをつけるべく、扉製作のための木材にカンナをかける。幅が広すぎるのはカンナで削れる量ではないので明日製材機でカットすることにする。

帰りにミートセンターで追加の注文書をもらうついでに焼肉用の見浦牛を買い、1日遅れのモニター会の打ち上げをする。明日も石拾いと扉製作頑張るぞ。

8/4(火)  ドア用の木材の幅と厚みを調整する

朝の気温15℃。朝霧が立ち込める寒いくらいの朝。空は快晴、今日は暑くなりそうだ。

相方は製材機で製材して置いてあった角材の厚みと幅をカットして扉用の木材を作る。ついでに看板の足にする杉の丸太の看板を載せる部分を少し削る。木材にカンナをかけて目的とする長さにしたら、木工室でルータを使って、折れ戸の金具を取り付けるためのくぼみを彫っていく。2度目なのでずいぶん効率は上がったものの、ドア組み立てに1日、ドアの枠の取り付けに1日、調整と仕上げに1日かかる見込みで、やっぱりぎりぎりまでバタバタしそうだ。

私は一日中ドングリサイトの石かきに専念。区画1、2はほぼきれいになったが残りの3、4は石が多くてなかなか作業が進まない。あと2日はかかりそうだ。

石かき作業現場。
ひたすら石を集めて土のう袋にいれていく。

8/5(水)  ドアの材料が足りない?

今日も夏らしいいい天気。キャンプ場内のあちこちに咲くヨツバヒヨドリには、いろいろなチョウが集まってくる。

ヨツバヒヨドリで蜜を吸うヒョウモンチョウ

渡り蝶のアサギマダラも

相方は製材してあった木材何本かにカンナをかけて使えるものを探すが、中までカビが入って黒くなってしまい、削っても削ってもなかなか白くならない。自宅の一室で保管していた木材を加工してようやく使える木材が取れた。結局、雨が当たらない場所に保管できる以上に製材してはいけないということらしい。

私は今日も汗だくになりながらドングリサイトの石をかく。土にめり込んで飛び出した石はレーキでひっかいたり、バチツル(ツルハシとクワが一体になった道具)で起こしたりして取り除く。ドングリ4はほぼ完了。ドングリ3はあと少しだ。

8/6(木) ドングリサイトの石かきが完了する

今日も暑い。テスト開業日の8日が土砂降りになるという予報は時々小雨の予報に変わり、何とかテスト開業日に開店休業になるのは避けられそうだ。

相方は今日もトイレのドアと格闘。短いほうの板を左右逆につけてしまい、合板を買うところからやり直しかと一瞬肝を冷やしたが、何とか向きを変えるぐらいでリカバリできて一安心。

私はようやくドングリサイトのすべての区画の石をかき終わった。石をかいてできた凸凹や緩くなった地面を固めるために、ホースで水道の水を引いてきて水たまりができるほどたっぷり水をかける。これが乾けば「雨降って地固まる」はずだ。

石をかき終わったドングリサイト。
かいた石を集めて区画の境界線にする。

家に帰った後は今日もミートセンターの注文書入力。昨年のほぼ倍の注文で、妹は足りない商品づくりでてんてこまいだ。

8/7(金)  入り口に看板が立つ

あっという間にテスト開業日前日になってしまった。朝は小雨の天気。相方はドアの枠の取り付けに取り掛かるが、削る場所を間違えて、新たに1本角材を製材からやり直す羽目に。なぜか2度目はよく失敗する。

集めた石の運び出しは雨が止んでからすることにして、お客さんが通るハンノキサイトとミズキサイトの草刈りをする。草が短いうちに刈っておくと刈った草を集めたり運んだりしなくて済むので楽だ。刈払いのタイミングをあわせたかのように、昨日から始まった集落内の大規模林道の路肩の刈払い作業は、今日はキャンプ場の入り口付近を通って牧場のゲートがある町境まで進んだ。刈払いの業者の方がキャンプ場を見て去年とは見違えたね、とほめてくれた。

雨が止んだのでかいた石を運び出し、水たまりができた場所には水路にたまった砂をとってあったものを撒いておく。

地面に直接置いてあった作りかけの看板は、地面に30cm程の穴を掘って細い杉の丸太2本を立て、その丸太に看板を取り付ける。看板が立つだけで、一気にキャンプ場らしくなった気がする。

やっと足がついた入り口の看板

テスト開業日の明日は、チェックインの12時までにトイレのドアの取っ手とかぎの取り付け、炊事場の電気用の延長コードを踏まないようにする対策をして、掃除をすれば完了だ。

夜は固定電話を携帯電話に転送する設定をして、ミートセンターの注文伝票を入力。相方はお客さんから報告があったホームページからの問い合わせメールが送信エラーになる原因を調査して修正する。やっぱり開業間際までバタバタだ。

8/8(土)  ついにテスト開業を迎える

今日はテスト開業の日。朝ざっと雨が降ったが午後に向けて回復傾向という予報で、何とか無事にお客様を迎えられそうだ。相方はドアの残り作業、取っ手を作って取り付ける作業と、かぎを取り付ける作業を開始。

9時ごろ、テントサイト前の湿原に残っている電柱引き抜きのための建柱車と道具を満載した中型と小型のトラックがやってきた。最初にドングリサイトの電柱引き抜き作業。

建柱車がドングリサイトへの坂道を登り始めたがサイトの入り口にあるグレーチングの前で停車。このままわたると、グレーチングが重量オーバーで曲がる可能性があるとのことで、すぐ後ろにつけたトラックの荷台にクレーンを伸ばし、90cm四方ぐらいの1枚の重さが70kgもある敷鉄板を2枚吊り下げてグレーチングの上に降ろす。鉄板の上を上手に通過してドングリサイトの電柱前へ。

電柱の中ほどにワイヤーを取り付けて吊り上げると簡単に電柱が抜けた。

建柱車が軽々と電柱を引きぬく
抜けた電柱をドングリサイトに降ろし、バーナーで3mぐらいの長さに切断していく。それをマトリョーシカのように太い鉄管に細い鉄管を入れて小型トラックの荷台に積む。

グラインダーで鉄製の電柱を切ってばらしていく


作業が終わり、建柱車はヤマザクラサイトに移動。思った通り、重い建駐車が通った後は、へこんだり水が浮いたりしている。お客様が来るまでに修復しなくては。へこんだ場所には一輪車で砂利交じりの土を入れて広げ、軽トラダンプで往復して固めた後、大雨が降った直後に詰まった水路にたまっていた川砂をふるって水が浮いているところに薄く広げる。タイヤ痕は竹ぼうきで掃いて消していく。これで何とかお客様を迎えられるようになった。

竹ぼうきで地面のタイヤ痕を消せるのを
教えてもらったのは大収穫

開業第一号のお客様はモニターにも参加いただいたAさん。電柱撤去作業を見るために早めに来られたのだが、到着されたのはちょうどヤマザクラサイトの電柱を建柱車が引き抜いた直後だった。残念。

その後、次々にお客様が到着されて、予約したサイトでテントの設営を始める。

相方はすべりこみセーフで男子トイレの個室のドアの製作を終え、トイレを掃除。私は仮設洗い場の電灯用に引いた電線が踏まれないように塩ビパイプで保護して地面に埋める。

お客様の様子を見ながらこまごまとややり残した作業をしたあと、17時、テントサイトをまわって初めての料金を回収する。開業日の売り上げは1万円強、100%自分たちで稼いだはじめてのお金だ。帳簿にはじめて「売上」を計上できる。

夜、キャンプ場に様子を見に行く。満天の星とはいかないが、空には星も出ている。梢をわたる風がさわやかだ。お客さんは、それぞれのサイトで焚火をもやしながら、静かに思い思いの夜を過ごしていた。

夜のドングリサイトの様子

8/9(日) テスト開業日翌日

初めての有料のお客様が迎えた朝は晴れ。まずまずのスタートだ。

今朝はイベントとして、木を輪切りにして、薪割り台、鍋敷き、コースターのいずれかをプレゼントという企画を実施。オープンチャットで案内してから、チェンソーの暖気運転を始めるとその音を聞いてお客さんが集まってきた。クーラーボックスの台にしたいからと厚さ10cmぐらいの薪割り台をリクエストされたので、相方がチェンソーで直径30cm弱の松の丸太を輪切りにする。が、何度やってもまっすぐ切れず、厚みが偏った輪切りになってしまった。どうもチェンソーのエンジンの重みに引っ張られて刃が傾いてしまうらしい。プレゼントを続けながらしばらく修行することになりそうだ。

松の丸太を輪切りにした薪割り台をプレゼント
まだまだ手つきがぎこちない

もう10日間も買い物に行けず、冷蔵庫が空になってしまったので、今のうちにと戸河内に買い物に出かける。

戻ってきてから今日チェックインする2組のお客さんむけの料金計算書や場内案内図を用意してキャンプ場に出かける。一組は女子ソロのお客様、もう一組はモニターの抽選が当たらなかった家族連れのお客様だ。まだ区画は4つしかなく、お客様が少ないので、それぞれのお客様とゆっくりお話しができるのがいい。

夜、先日モニターに参加してくれたブロガーのyama@campさんがとても面白いキャンプレポートを書いてくれているのを見つけた。同じくモニターに参加してくれたくるキャンさんもキャンプブログを書いてくれていて、こちらはきめ細かく紹介情報を網羅していてなかなかの力作。さすが出来立てというかまだできていないキャンプ場のモニターに参加するだけあって、つわものぞろいだ。

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