Blogger

2020年8月1日~8月2日 そしてモニターキャンプの日

 

ぎりぎりまでどたばたしながらも、ついにモニターキャンプ当日を迎えました。

8/1(土) モニターキャンプ初日

防水シートが張られているだけのトイレ棟の外壁、ドアの代わりにカーテンが下がっている男子トイレの個室など、作りかけ感が半端ない状態でついに迎えたモニターキャンプ当日は、青空が広がるキャンプ日和。

モニターキャンプ開始のぎりぎりまで残った作業を進める。相方は、張り残していたトイレ棟の内壁4枚を張り、板を加工してトイレットペーパーホルダーを作って取り付る。看板を立てる時間は無くなってしまったので、防腐剤を塗った板にビスで切り抜いてあった文字を止めて、入り口の地面に立てかけて置く。

私は、前日にふくらんでダメになってしまった水道ホースの代わりを自宅から持って行って焚火台洗い場用の散水栓に取り付け、洗い場周辺の草を刈る。石拾いイベントのための土のう袋と土のう袋を立たせるのに使う段ボールの板などを用意し、ユニットハウスの窓に印刷した利用ガイドを張る。

最後は仮設洗い場に屋根を取り付ける作業だ。太さ5cm、長さ2m強の広葉樹の枝を取ってきて、先端の二股になっているところにブルーシートの角を取り付け、枝にひっかけたロープを地面に打ち込んだ杭に結んでタープのように張る。手作りキャンプ場によく似合う仮説の洗い場が出来上がった。

モニター直前にタープの屋根が付いた仮設洗い場

12時を過ぎるとモニター参加のお客さんが次々と来られて、13時の集合時間まで思い思いに付近を探索する。子供たちは早速水路を見つけ、虫取り網を持って水路の中で何かをすくっている。小川に案内すると浅い小川にどんどん入っていく。子供は水が大好きだ。

13時、参加者を集めて、男子トイレのドアが間に合わずカーテンがついていることなどの注意事項を説明したあと、区画選択順をくじ引きで決める。偶然にも受付番号順になり、区画1と2はそれぞれ2人と3人の子供連れ、3はデュオ、4はソロのお客さんが利用することに決まった。

次は皆さんに自分の区画の石拾いをお願いする。一輪車や熊手等の道具を各グループに割り当て、軍手がない組には子供用を含めて用意していた軍手を渡す。それぞれが慣れない手つきで石拾いを開始。熊手などで地面に転がる石をかき集め、筒型にした段ボールにかぶせて立てた土のう袋に入れていき、いっぱいになった土のう袋をサイトの隅に置いていく。ソロの方はさすがに手が足りないようなので重点的に手伝う。

それぞれ自分のサイトの石拾いをする参加者の方たち

子供たちははじめての石拾いが面白いらしくおおはしゃぎ。小さなつるはしで地面に埋もれた石を掘り起こす方法を教えると、兄弟2人で道具を取り合いながら競って石を掘っていた。

楽しそうに道具を使って石集めをする子供たち

その作業の最中にドングリサイトの横の水路で大きなオニヤンマがお尻を何度も水路の水につけて産卵していた。子供たちとお母さんが集まってきて大興奮。

拾った石を道端に集めてもらい、30分ほどで石拾いは終了。各区画に車を乗り入れていただいてテントの設営が始まった。皆さん馴れた手つきでテントとタープを組み立てていく。私たちがキャンプしていたころより、テントの形や色がずいぶん変わっていて、かつて全盛だったコールマンのテントは見当たらず、8角ドーム型やかまぼこ型など、個性的なテントが次々に建てられていく。

ただの空き地がテントサイトになった瞬間。
それぞれの区画に個性的なテントが並ぶ

そのすきに我々も持参したおにぎりで遅めのお昼ご飯。

テント設営がほぼ終わったところで、見浦牧場ミートセンターがモニターのお客様に差し入れてくれた牛串を配り、キャンプ内での連絡用にLINEのオープンチャットに参加いただくようお願いする。いざやってみようとするとLINEに電話番号登録をしていない方はチャットルームを検索できないことが判明。いろいろ試行錯誤の末、招待用のQRコードを表示して読み取ってもらうのが一番簡単だということが分かった。あとでホームページを修正しよう。

次は油圧ショベルを出して、皆さんに拾ってもらった石を軽トラダンプに積み、ヤマザクラサイト前の車道に敷いて砂利舗装の一部にする。

今日は見浦牧場が牛を放牧することになっていて、キャンプ場近くで牛の放牧が見られるようになったら、LINEでお知らせしようと見に行ったがなかなかこちらに出てきてくれない。さんかく山のふもとで広葉樹の枝を探していたら牧草地に牛が出てきたので、早速LINEで参加者に牛の放牧が見られる旨をお知らせする。

さんかく山のふもとから持って帰った枝のうちできるだけ長いものを選んで、仮設洗い場のタープのポールを取り換える。屋根が高くなってだいぶ使いやすくなった。

夕方エントランスにマムシが1匹出現。整地する前はあちこちに出没していたマムシも整地が終わった今年は1匹も出なかったのに、よりによって今日出るか。相方が単管パイプで退治したあと、お客さんにお知らせせねばと、いざというときの単管パイプを各サイトに配って歩く。

子供たちは、散歩の途中見浦牧場で子牛を見させてもらったらしい。とても楽しかったようだ。ここ小板では、今やめったに子供の声をきくことができないが、今日は子供の歓声がにぎやかだ。

日が暮れると、お客さんたちは焚火を燃やしながら、思い思いに静かに過ごしていて、ありがたいことに私たちが期待していた通りのキャンプ風景になった。あとはお客さんにお任せして、明日感想を聞くことにしよう。

暗くなったキャンプ場には焚火がよく似合う


外壁が防水シートだけの作りかけ感満載のトイレ棟も
日が落ちるとそれらしい雰囲気に

こうして、荒地の木をきり始めてから1年と7か月、小板まきばの里キャンプ場がなんとか無事に(?)スタートを切った。


8/2(日) モニターキャンプ2日目

気温は19℃のひんやりした朝。8時すぎにキャンプ場に向かう。トイレ掃除1回目をやってみた。床の掃除は掃くだけでは泥が落ちないし水洗いは手間がかかりすぎるのでモップを使うのがよさそうだ。

お客さんの朝ごはんが終わるのを待って、各テントで感想を聞いて回る。トイレはこれまで行ったキャンプ場の中で一番きれいという狙い通りの評価もあり、手作りの設備や区画のすぐそばから広がる見通しの良い自然いっぱいの景色等おおむね好評だったが、最低限拾ってもらったとはいえまだまだ石ころだらけの地面は当然ながらマイナス評価。8日のテストオープンまでに何とかしよう。

希望があればレイトチェックアウトできる旨をお伝えして、午後はカンナ掛けと芝の草むしりをやる旨をアナウンス。2組の子供たちはすっかり仲良しになって楽しそうに場内をはしりまわって遊んでいる。

早めにお昼をすませてキャンプ場に行くと先発隊は次々に出立。のこった2組にカンナがけ見学と草むしり体験をしてもらおうと、私は焚火台洗い場の前に階段を作りながら、相方はカンナがけの準備をしながら待つ。しばらくするとお昼を食べ終わった子供たちがカンナがけを見に来る。カンナの音と飛び散るかんなくずに興味深々。カンナをかける前のざらざらの木とかけた後のすべすべの木を触って比べてうれしそう。着火剤になるからカンナくずをあげるよと言われて小さな手で一生懸命カンナくずをひろってレジ袋に詰めている姿がかわいい。

カンナ掛けを実演中。

次は草むしり、ヤマザクラサイトの芝生に入ってターゲットになる雑草を教えると張り切って抜いてくれた。子供はなんでも遊びに替えてしまう天才だ。3時ごろ最後の1組がばいばいと言いながら出立。再びキャンプ場に静けさがもどった。

どっと疲れたねと座って休んでいたら、トラクターでの草刈りを終えた父が通りがかりに立ち寄ってくれた。昨日牛を見に行った子供たちの相手をしてくれたらしく、それがとても楽しかったようだ。

来週8日からはいよいよ区画数4のままテスト開業する。予約の状況はというと、初日は何とか埋まったもののその後はガラガラ。キャンプ場の集客は1年ほど前に登録したgoogemapとそのころからコツコツ投稿してきたInstagramだのみ。Instagramは先日3000人ものフォロアーを持つキャンパーさんが紹介してくれたおかげでフォロアーが180人を突破したのだが、そう簡単には予約にはつながらない。

ともあれ、明日からはサイトの石拾いと男子トイレの個室のドアの製作をテスト開業に間に合うように頑張るぞと気合を入れつつ、今日のところはモニター疲れで夕方から爆睡。

0 件のコメント :

コメントを投稿