トイレ棟の壁に断熱材と防水シートを張り終わり、最低限雨風が防げるようになったので、いよいよ便器の設置に最低限必要な内壁張り、電気配線、水道配管に取りかかりました。コツコツ続けていたヤマザクラサイトの芝張りとドングリサイトの整地もひとまず完成しました。
6/22(月) トイレ棟の内壁張りに着手
今日も朝からいい天気。
営業開始に向けて、いろいろな物を片付けないといけないので、ドングリサイトで伐根したマユミの根をハンノキサイトの粗朶焼き場に運んで燃やす。
相方は朝からトイレ棟の内装の壁張りに取り掛かった。壁の上2/3は柱の間にOSB合板を張り、下1/3にはラワンの合板を張る計画だ。OSB合板をはめ込む壁のサイズを1か所ずつ測り、丸鋸で合板をカット。大工さんが柱の間に取り付けてくれた下地の上に載せて、四隅をネジで止める。
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トイレ棟の柱の間にOSB合板をはめ込んで内壁を作っていく
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私は土砂をふるって目土に混ぜる砂を作り、以前ふるっておいた土と混ぜて、芝のマットの回りを埋めていく。夕方までかかって南側の5列分を埋め終わったので、ジョウロで液肥をやる。まだ残り10列分、さらに大雨で土が流されてしまった分が残っている。木曜日からしばらく梅雨らしい雨模様の天気が続くらしいが、それまでにどこまでできるか。
相方は日差しが強い昼間はドングリサイトに土砂運び。3時から内壁張りを再開し3枚のOSB合板が張れた。合板は全部で24面。こちらもなかなか終わりそうにない。
6/23(火) 目土用の砂をふるいまくる
キャンプ場のそこここでハンカイソウの大きな黄色い花が目立ちだした。
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大きなハンカイソウの花にやってきたクロアゲハ
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今日もハンノキサイトで根っこを焼きながら、芝の作業の続き。午前中はひたすら砂づくり。土砂をふるいにかけて砂は目土用に、砂利は舗装代わりにヤマザクラサイトの車道に敷いていく。木曜日、また大雨の予報が出ているので、目土が流れるのを防ぐため、芝エリアとの境界に重点的に砂利を敷いていく。
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砂利を敷いて見栄えも水はけもよくなった ヤマザクラサイトの車道 |
前日に運んだ土砂1山すべてをふるいにかけたら次は黒土をふるいにかける。ある程度黒土がたまったところでヤマザクラサイトの南から5列~9列目の目土入れを開始。半分弱埋めたところで時間ぎれ。晴れ予報は残り1日、そのあとしばらくぐずついた天気が続くので目土を入れ終わるのはまだだいぶ先になりそうだ。
相方は午前中、内壁の合板を1枚張った後、ドングリサイトへの土運び。午後も土運びをしようと牧草地内の採土場に行くと牛が放牧されていたので取りやめ。内壁張りを再開。夕方までに8枚を張った。慣れてきたせいかだいぶ効率が上がってきた。
帰りに見浦牧場によって、去年作ったというブルーベリーの砂糖漬けをひとびんもらった。カルピスのように水や炭酸で薄めるとおいしいらしい。
6/24(水) 芝の芽と思っていた芽が雑草と判明する
今日も朝からいい天気。木曜日、結構雨が降るらしいので、相方は朝からドングリサイトに土を運び、ならしておく。大雨が降ると地面がしまって平らになるので、雨の前に地面を作っておくに限る。
芝のマットの間に撒いた芝の種から出るはずの芽がどれなのか判然としないので、1週間ほど前に植木鉢に園芸用の土をいれて芝の種を撒いておいたのだが、髪の毛のように細い芽が何本か出ていた。ということは、今まで芝かもしれないと抜かずに残していた芽は雑草だったとわかってがっくり。
気を取り直して目土入れを再開。5列~9列目を入れ終わり、最後に残った10列~17列目を1/4埋めたところで時間切れ。雨に備えて土にブルーシートをかけておく。
相方はドングリサイトの整地の後、内装の壁を2枚張る。夕方、外壁の塗装用にと通販で注文した透明の防腐剤が2缶とどいた。これでいつでも外壁張りに着手できるぞ。
6/25(木) またもや土砂降り
午前中、雨が降ったりやんだり。キャンプ場予定地の作業はあきらめて自宅の周辺の草を刈り、午後は買い物に出かける。
夜、土砂降りの大雨になった。芝の目土がどれだけ流れてしまうか心配だ。
6/26(金) 雑草との戦い
夜の大雨がほぼ止んで、午後には晴れる予報。
芝生の回りに並べた土留めの石が効いたと見えて、芝の目土はほとんど流れ出しておらず一安心。
雨上がりは土が柔らかくなって雑草を抜きやすくなるので、今日は気合をいれて芝生の目土に生えた雑草を抜くことにした。雑草を入れるバケツを持ってきて、しゃがまなくて済むように芝の上に箱を置いて座り、片っ端から抜いていく。が、50cm四方に100本~200本もの雑草が生えていてなかなか進まない。
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密集して生えている芝と芝の間に生えているのは ほぼすべて雑草。やれやれ。
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相方はひとしきり芝生の草抜きをしてから、先日追加注文して届いたブレーカーの取り付け部品を使って、トイレ棟にブレーカーを取り付ける。
午後は晴れ間が出てきて暑くなってきた。そろそろ最低限必要な外壁を張って水道工事をしないといけない。外壁は製材した板にカンナをかけて防腐剤を塗って張るため、トイレ棟の前に枕木を2本使って自動カンナを置く台を作る。自動カンナは明日自宅の工作室から持ってくることにする。
そのあとは芝エリアの草むしりを再開。ようやく芝の芽がどれかが判明したので、それ以外は躊躇なく抜ける。それにしても芝を植えた土が水を含んで踏んだら沈むほど柔らかくなってしまっている。うーん、黒土をそのまま使ったのは失敗だったか?芝が育ったら改善するのを期待して、しばらく様子を見よう。
6/27(土) トイレ棟前に自動カンナを設置する
天気予報では朝9時ごろから雨が降る予報。まとまった作業はできそうにないので、草むしりの続きをする。相方は内壁張りと梁や土台に電線を通すための穴をあける。
9時になっても雨は降らず青空まで見えてきたので、トイレ棟前のタープの取り付け方法を改良することにした。タープは強風に耐えられないので、風が強い日は外す必要があるのだが、トイレ棟の屋根の高さに取り付けるにはいちいちはしごを使わないと届かない。そこで「国旗掲揚方式」で取り付けることにした。屋根の垂木に短いロープを輪にして取り付け、その輪に細いロープを通して、地面まで届く長さの輪にする。途中にタープを取り付ける結び目を作って出来上がり。これで結び目にタープを取り付けてロープを引っ張ると垂木の高さでタープを持ち上げることができる。
午後、自宅の木工室の自動カンナを軽トラダンプに積んで運び、トイレ前のタープの下に並べた枕木の上に設置。カンナ屑が飛び散らないように段ボールで囲いをしてからカンナをかけてみる。
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トイレ棟の前に設置した自動カンナで 製材した木材にカンナをかける
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厚みの調整がなかなかうまくいかず、何度もやり直し、なんとかうまく削れるようになってきた。カンナをかけると製材したざらざらの木材が買ってきた木材のようにきれいになる。カンナの練習が一段落したところでカンナにシートをかけて撤収。
6/28(日) トイレ棟の水道工事に着手
久しぶりに朝から晴れ。紫色のノハナショウブの花が咲き、夏が近いことを教えてくれる。
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紫が美しいノハナショウブ
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1時間ほど芝の雑草とりをしたあと、いよいよトイレ用の水道を取り付ける作業に着手。
最初にトイレ棟の室内に水道を引き込むために、床の土台に水道のパイプを通す穴をあける。相方が電動ドリルを使って、トイレ棟の土台の3か所に水道管を通す穴をあける。1つはトイレ用の水道を引き込む穴、1つは手洗い用の水道を引き込む穴、もう1つはトイレ用の水道の終端に凍結防止策の不凍水栓(水の温度が一定以下になると自動的に少量の水が出る水栓)をつける穴だ。
次に水道の本線からトイレ棟に水道を引き込む作業に取り掛かる。作業の概要は、本線から分岐させた管に止水栓と量水計を取り付けて土台にあけた穴からトイレ棟内に管を通すというもの。量水計は浄化槽の負荷状態を計測するためにつけることにした。
少ししか曲がらない塩ビ管で配管するのは結構面倒で、最初にどこでどうまげてつなぐかを考えながら継ぎ手の長さや差し込みの深さ、断熱材の厚さ等を考慮して必要なすべてのパイプの長さを計算する。
いざパイプを切ろうとパイプを取りに行ったら、日が当たる平らでない場所に置いてあったせいで、新品のパイプが熱で曲がって固まってしまっていた。すぐに使わないものはキチンと保管すべし、ということだ。
パイプ切断用のノコギリを使って必要なパイプを計算した長さどおりに6本切ってヤスリで切り口のバリを取ったら、パイプと分岐用のチーズや直角に曲げるエルボ等の継ぎ手に接着剤をつけてはめ込み、抜けないように抑えたまま30秒待つという作業を繰り返して水道管を伸ばしていく。つなぐのを失敗すると、接着部の手前でパイプを切って短くなった分パイプをつないでからやり直すという非常に面倒なことになるので、慎重にならざるを得ない。3本つなげたところで時間切れ、作業終わりに恒例となった30分の草抜き作業をして撤収。
作業していると母がハウスカーを押して、畑で採れたばかりのレタスとスナップエンドウを持ってきてくれた。
6/29(月) 芝生の目土が流れた原因が判明
朝から晴れだが、今日は母と病院に行く。3月に受けた人間ドックで私は眼科、相方は内科で精密検査が必要な項目があったので、遅ればせながら母の病院に合わせて受診することにしたのだ。私は別の専門病院を紹介され、相方は人間ドック以後間食を減らした効果がでていて、問題なしとの診断。買い物をして帰宅し、食事。
キャンプ場予定地に行き、相方は晴れている間に採土場からドングリサイトに土砂を運搬。
私は腰が痛くなるまで芝生の雑草抜きをしてから、芝生の目土入れを再開。目土を入れながら、今回の並べ方はマット間の隙間がすべてつながっているので大雨が降ったときに隙間に水が流れて目土が流されてしまうことに気が付いた。なるほど、それでマットの角を合わせる市松模様の並べ方にするのか、と今頃になって納得。ふるってあった砂がなくなり、砂利を運んできてふるわないと続行できなくなったので、雑草抜きに戻る。ドングリサイトの表土をそのまま再利用したので土にふくまれているありとあらゆる雑草の種が芽をだして大変なことになってしまった。今回はひたすら抜くしかないが、何かいい手がないか、そのうち調べてみよう。
6/30(火) 夏開業にアラーム?
6月最終日。当初計画では6月中になんとかトイレが使えるようにしたいと考えていたのだが、雨降りを計算していなかった。
芝も一番最初に植えたところの隙間にようやく芝の芽が出たところであと1か月でとても上を歩けるようにはなりそうにない。予約の方法も、google スプレッドシートやbooking package 等いろいろ試してみるものの、なかなかこれはという方法にたどり着かない。こんな調子で夏に開業できるのか?
7/1(水) トイレ棟の内壁張りと水道配管
とうとう7月になってしまった。芝はまだ生えてないし、トイレ棟は使える状態になるのはまだまだ先だし。お盆までにテスト開業できるか、かなり微妙になってきた。
夜の間に降っていた雨は止んだので、芝エリアの雑草抜きをしてから、トイレ棟の作業に取り掛かる。私はトイレ棟の水道配管、相方は水道や電気に影響する内壁を優先して張っていく。夕方までにトイレ用の水道のパイプの切断と仮組が終わった。次は手洗い用の水道の配管だ。
先日、場内の木の剪定時にカメラマンとしてきた女の子から電話があり、中国新聞で週1でコラムを書いているが、キャンプ場のことを書いていいかという内容。了承する代わりに掲載前の記事を送ってもらった。山暮らしに対するフレッシュな感動がわかりやすい言葉でつづられていて、とてもいい文章だった。才能豊かな人が多いなあと感心する。
朝からしとしと霧雨が降り続く梅雨らしい天気。キャンプ場予定地内に1輪咲いたササユリも雨に濡れている。さんかく山の松に絡みつくツルアジサイが咲き始めた。見慣れない大きな虫がトイレ棟の前に止まっていた。後で調べたらヘビトンボという虫。去年、水路からホースで水を引いたときにホースの接続部が詰まったので調べてみたら、かなりグロテスクな虫が挟まっていて、それがヘビトンボの幼虫だった。水がきれいなことを示す水質階級Ⅰの指標生物らしい。
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水がきれいな場所でしか見られないヘビトンボ
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トイレ棟にタープを張って相方はトイレ棟の電気配線工事をする。磁器製の電灯ソケットを梁に取り付けている時、あーっと大きな声。インパクトドライバーで取り付けていたら締めすぎてソケットが割れてしまった。やむを得ず午後、北広島町のジュンテンドーに代わりのソケットを買いに行く。
トイレ棟の水道の続きは作業スペースがないので断念し、芝の雑草抜きと浄化槽回りのかたずけをする。
7/2(木) ドングリサイトの整地とヤマザクラサイトの芝生張りが完了する
雨は上がったものの、時折太陽が顔を出す曇り空。明日はまた雨になるので、雨でも作業できるようにと、トイレ棟前にタープを張る。国旗掲揚方式でタープを引っ張り上げられるようにしているので楽ちんだ。相方はドングリサイトに最後の土運びをしたあと油圧ショベルでならし、ようやくドングリサイトの整地が終わった。あとは雨が固めてくれるのを待つだけだ。
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ようやく整地が終わったドングリサイト
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私は午前中はトイレ棟から炊事場に続く水道を埋設するため、トイレ棟の西側に溝を掘る。午後はヤマザクラサイトの目土入れが残っている最後のエリアに砂利をふるって作った目土を入れて、4月末から着手した芝生張りが2か月強かかってようやく完了した。完了したとは言え、使った土が思ったより水を含んで足がめり込んでしまうし、大雨が降るとマット間の隙間を流れる雨水が川になって目土を流してしまうし、目土の部分に大量の雑草が次々に生えてくるしで、問題は山済みだがいまさらやり直しは聞かないので根気よく付き合っていくしかなさそうだ。
7/3(金) 炊事棟まで水道を延線する
梅雨らしい小雨が降り続く天気。これから1週間は雨がちの天気が続くので雨でも休むわけにはいかない。
相方は、電気や水道に影響する壁の下半分の壁板を作る。ラワン合板を必要なサイズに切って、水道管を通すところにスリットを入れる。丸穴にしてしまうと水道の配管を組み立てたが最後、板を外すことができなくなってしまうので、スリット型にしたのだ。同じ場所に穴をあける4枚を一度に加工することで作業効率が大幅にアップ。
私は芝に肥料をやってから炊事棟までの水道管の埋設作業。炊事棟へは水道管の高さも向きも変わるので、いくつものパイプを継ぎ手でつないで横に曲げたり縦に曲げたりしながら石垣を乗り超えて延線する。埋める深さが浅いので水道管用の断熱チューブをまく。継ぎ手の部分は一回り太い断熱チューブを斜め45℃にきってつなぎ、ビニールテープでぐるぐる巻きにする。断熱材が終わったところで、パイプの手前に石垣の石を積みなおし、土で埋めて一番手間がかかる部分が完成した。
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トイレ棟の床の下を通して炊事棟に伸ばした水道管 |
7/4(土) ツチアケビが咲く
九州では記録的な大雨が降っているらしいがここは霧雨が降ったりやんだりの天気。ドングリサイトの隅にあるヤナギの大木の根元に、ツチアケビの花が咲いた。真っ赤なちょっとグロテスクな実もインパクトがあるが、花もなかなか個性的な色と造形だ。
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ヤマノカミノシャクジョウという 別名がぴったりのツチアケビの花
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私はユニットハウス内に段ボールを敷いて、前日に相方が切ったラワン合板に防水用の塗料を塗る。そのあと、トイレ棟の外壁や窓には当分着手できそうにないので、屋根のすぐ下に防水シートを仮り止めし、窓にビニールシートを張って雨除けにする。
午後はまだむき出しになったままの水道メータ前後の水道管に保温チューブを巻く。その後意を決して、伸び放題になるまで放置してあった作業道の入り口付近の草を刈り払う。10m程の道の両側の草を刈っただけで軽トラの荷台いっぱいになった。
相方は一日中トイレ棟の内壁と格闘。OSB合板を柱と柱の間にはめ込む方法にしたので、微妙にサイズが違う内壁のスペースに合うように合板のサイズを調整するのに四苦八苦。内壁の上部にOSB合板を4枚張った後、内壁の下部に張るラワン合板をサイズに合わせて切って10枚分を作成する。
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