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2020年5月28日~6月5日 水道メーターを取り付ける

 
いつまで続くかと思われた水道埋設作業と芝張り作業もようやく終わりが見えてきました。

5/28(木) ヤマザクラサイトの暗渠を埋める

ヤマザクラサイトの南端の道路際に地下水が出ているところがあり、この水を抜くための暗渠を完成させないとその先に水道を伸ばすことができない。というわけで、相方はヤマザクラサイトの南端に掘ってあった溝に暗渠パイプを埋めて、運んできた土砂で埋める。暗渠も何度もやっているので、少々水がわいても動じなくなってきた。
私は芝が届いたらすぐに芝張りできるように、芝を張るエリアに黒土を敷き、土ふるい機で黒土をふるって目土を作っておく。
午後、左官さんが来られて、トイレ棟の床をFRP塗装するための資材を運び入れ、塗装前の下準備に取り掛かった。手始めに手洗いの下の排水溝の隙間を樹脂でふさぐ。
そうこうしているうちに、60束目の芝10束が届く。

5/29(金) 60束目の芝を張る

ヤマザクラサイトの横にあるレンゲツツジが3分咲き。フジの花も見ごろになった。フジは「木殺し」と呼ばれ、木に巻き付いて最終的にはその木を枯らしてしまう厄介者だが、この時期だけは厄介者だということを忘れてしまう。

牧場の一角で咲き誇る満開のヤマフジの花

私は朝から芝張り。北側の最後の1列を半分張ったところで芝がなくなった。
相方はヤマザクラサイトに土砂を追加で運び、暗渠を埋めたところを油圧ショベルで整地する。整地が終わったところでヤマザクラサイトの南側に積んであった黒土を道路脇に寄せて芝を張るスペースを空ける。
ヤマザクラサイトの整地が終わり、
積んであった黒土を移動する
これでヤマザクラサイト内の芝張りを邪魔するものはなくなった。今まで張った芝は60束分、改めて眺めてみるとあと30束か40束分のスペースが残っている。梅雨が来る前に張り終えられるか、微妙な感じだ。全部張り終えるまで腰が持つかどうかも怪しい。
午後、キャンプ場予定地に向かうとミートセンター裏の牧草地にたくさんの牛が放牧されていた。キャンプ場に来るお客さんがこの景色に出くわしたら、ワクワクすること間違いなしだ。
大工さんが奥さんと一緒に来られて、柱と梁をL字の金物で固定していく。その後、浄化槽工事の方が便器が届いたと持ってきてユニットハウスの中に置いていく。新型コロナの影響で便器の入手が遅れたらどうしようと思っていたが無事入手出来て一安心。
ユニットハウスの窓をいつものようにあけておいたら、キセキレイが窓の外で羽ばたいたり窓枠に泊まったりユニットハウスの中を通過したりを何度も繰り返している。鏡に映っている自分を雌だと思って求愛してるんじゃないだろうか。
夜、次の70束目の芝10束を注文する。

5/30(土) 石垣を積み増す

芝を張ったらもう油圧ショベルは入れないので、相方は最後の最後に油圧ショベルでヤマザクラサイトの地面の傾斜の微調整をする。私は次の芝を張るエリアに黒土を敷く。一通り敷き終わったところで浄化槽前の石垣の積み増し作業に着手。先日積んだ石垣を浄化槽担当の人に見せたら、もう少し高さがあるといいねと言われてしまったのだ。と言っても上に載せるだけでは石の安定が悪いので、上2段ぐらいの石をいったん外して積みなおすのだが、積み増す高さにするのにちょうどいい石がなかなかない。まずは石を集めてこないとらちがあきそうにないので、石垣を積むのはあきらめ、夕方まで小川の散歩道の草刈りをして過ごす。

5/31(日) 開業に向けて帳簿を準備する

今日は雨、さすがに食料が足りなくなってきたので戸河内に買い物に行く。
戻ってから会計ソフトに伝票入力。6月1日に開業することにしたので、これまで入力していた帳簿を締めて集計し、新しく作った帳簿にこれまでに使った費用を開業費として計上する。それ以外に固定資産と建設仮勘定(完成したら固定資産になるものに使った費用)を集計して計上する。事業用の預金残高、現金を計上して新しい帳簿の準備が完了した。
午後、雨が止んだすきに、軽トラダンプで牧草地の中の道路工事の残土で埋め立てた場所に行き、浄化槽前の石垣に使えそうな石を探す。

6/1(月) 浄化槽前の石垣が完成する

時折小雨がちらつく涼しい天気。ヤマザクラサイト前のレンゲツツジが見ごろになり、時々カラスアゲハが蜜を吸いにやってくる。
レンゲツツジの蜜を吸うクロアゲハ

昨日めぼしをつけて置いた石垣用の石を拾って持ち帰り、石垣を積みなおす。あーでもないこーでもないと何度も石を積んでは取り換えてを繰り返し、3時ごろまでかかってようやく目的とする高さの石垣ができた。やれやれ。前回積んだドングリサイトに上がる坂道の石垣と比べると、体力がついて大きな石が持ち上げられるようになった分、石垣の石が大きくなってちょっとだけ立派な石垣になった。そのあとは、先日刈った草を燃やす。
相方は朝からヤマザクラサイトの水道埋設工事を再開する。これまでと違って道幅があるので、6本分の溝を一度に掘って、6本分の水道管を一度につないで溝の底にセットして、まとめて溝を埋め戻す。この調子ならあと1日でメーター設置場所まで届きそうだ。

6/2(日) トイレ棟の床にFRPが張られる

久しぶりの快晴。見浦牧場に寄って母に「ヤマザクラサイトのレンゲツツジが見ごろになったので見においで」という。腰が曲がった母が歩いていくのはちょっと遠いと言うので、軽トラダンプに乗せてキャンプ場予定地に行く。建設中のトイレ棟を見たあと、見事なオレンジ色の花を咲かせたレンゲツツジを見ながら水路を渡って小川の散歩道へ。さすが母、水草の間に生えていた細長い葉っぱの植物をショウブだと言い当てた。小川への道を歩きながら、母は周囲の湿原を覆いつくしている水草は茶摘みの歌に出てくる「スゲ」で昔はこれで笠を作っていたのだと教えてくれた。小川の川岸に行くと、フジの大木が満開の花をつけていた。にぎやかにさえずるホトトギスの声を聞きながら作業道を歩き、途中にある満開のミズキやカラコギカエデ、ナナカマド等の木の名前を母に説明する。作業道終点に近づくと、ここにも満開のフジがある。遠くからフジを見ながら歩いていくと花の香りがするほど近づけるとはなかなかいい散歩コースだ。
散歩の後は今日も相方は水道敷設作業。私は次の芝用に黒土を敷いた後、先日刈った草を粗朶焼き場に運び、作業道脇の草を刈る。
大工さんと左官さんが来られて、個室の入り口部分にドアを取り付けるためのの柱を取り付け、個室の壁が付く床にFRPを立ち上げるための高さ10cmの角材を取り付ける。左官さんが床と壁の接合部を滑らかにするために断面が三角形の面木を適当な長さに切って取り付け、隙間を充填剤で埋めていく。床面の下準備が終わったら、樹脂製の細い糸が絡まった和紙のようなマットをちぎって2枚重ねて壁の立ち上がりや床に張り、その上からFRPの樹脂を流してコロで引き延ばしていく。ずっとしゃがんでの作業で大変だ。樹脂の色が緑がかった色になったら固まった合図。余分なところをカッターで切り落としていくが、相当固くなっていて苦労されていた。中塗りの灰色の塗料をぬって本日の作業は終了。明日さらに別の塗料を塗ったら完成だそうだ。
和紙のようなマットを2枚重ねて張った上に
FRPの樹脂を塗っていく

FRPを塗り終わったら固まるのを待ってから
マットのはみだした部分を切り落としていく

中塗りの塗装が終わった完成間近のトイレ棟の床

午後は、浄化槽担当の方も来られた。私が作った石垣を確認すると、浄化槽の上部に型枠を組んで、その中に大きなワイヤカッターで切断した鉄筋を縦横と浄化槽の蓋を取り囲むように斜めに置いたら、結束線という針金を鉄筋が交差している部分に通して、輪の部分と反対側の2本をハッカーという工具の先にひっかけてくるくる回して締めていく。こうしてアッという間にコンクリートを打つ準備が整った。
明日は、きこりのTさんが来られる予定だ。Tさんから自分の林業の会社で将来、樹木管理をできるようになりたいので、キャンプ場予定地の木で練習をさせてほしいとの申し出があり、二つ返事でやっていただくことになったのだ。素人では手が出せないような高い枝が折れた木や、ツルが巻き付いたままの木がたくさんあるのだが、それをプロに手入れしてもらえるとは本当にありがたい。

6/3(月) アーボリストが木の枝を伐る

 朝、相方は戸河内で開催されるチェンソー講習の補講を受けに行く。前回講習を受けたあと防護服着用が義務化されたので期限までに補講を受けておかないと講習を受けたことが無効になってしまうのだ。私は木こりのTさんが来るのを待ちながら、作業道脇に生い茂っているイバラとフジのツルを伐っていると、最初に撮影を頼まれたという若い女性が到着して挨拶しに来てくれた。
話をしながらキャンプ場予定地に戻っていると木こりのTさんとその相方のGさんがやってきた。若い女性はT元さん、お隣の芸北に移住して保育士や農家の手伝いをしながら猟師をやっているというびっくり経歴の持ち主(後で中国新聞の連載コラムを執筆中と聞いてさらにびっくり!)。皆さんにキャンプ場の場内を案内しながら、樹木管理の依頼主らしく場内の木に関して気になっていることを話していく。この土地の樹木を活かしたいとか、なるべくいろいろな木の種類を残したいとか、落ちてきそうなツルや枯れ枝を取り除きたいとか、込み入った木の枝をすいてすっきりさせたいとか、弱っているヤマザクラの木を元気にしたいとか、林の中の木を間引いて明るくしたい等、要望は盛りだくさんだ。
Gさんが樹木医の資格も持っていると聞いて、今までどうしても名前がわからなかった木の名前を尋ねると、ハンノキサイトにある新芽が出るのが一番遅かった木は「ケヤキ」、さんかく山にある樹皮の割れ目がめくれたように盛り上がっている木は「アベマキ」、ヤマザクラサイトの南端の道路側にある大きな木はダケカンバやシラカバ等の仲間「ミズメ」と判明。特にミズメは涼しい所にしかない木でとても珍しいとGさん大よろこび。
小川の散歩道に案内すると、T元さんがでこぼこの地面を見て「イノシシが歩いたあとがありますね。」と突然猟師の目に。小川のそばにくっきりついた蹄のあとをみて、これは新しいですね。川向こうに続いてますねとやぶをかき分け、小川の浅瀬を渡り、対岸の坂道をよじ登り、ぬかるみと化した旧町道にたどり着くと、イノシシが泥浴びをするヌタ場だと教えてくれた。初めて4年目とのことだが、さすが猟師だ。
今日の手入れのターゲットをドングリサイトの入り口にあるヤマザクラとその奥のツルまみれのクヌギに決めると、きこりのTさんとGさんは軽トラックの荷台から木に登る装備を取り出し、Tさんはヤマザクラ、Gさんはクヌギの枯れ枝を落とす作業に着手。木の上の方の枝におもりを投げてロープを渡し、命綱を取り付けると、1本はしごを使ってするする上にのぼり、はしごよりずいぶん上の心配になるほど細い枝で体を支えながら枯れた枝を切って落としていく。
木に登って特殊伐採をする人をアーボリストというのだが、初めて見た本物のアーボリストが作業する様子は、スパイダーマンのようでかっこいい。
高いヤマザクラの枝に登って
枯れ枝を切る木こりのTさん

ドングリサイトの下では、午前中に左官さんと大工さんがきて、FRPの塗装にヤスリをかけたあと、本塗りの灰色のペイントを塗ってついに1滴の水も漏らさぬ立派な防水床が完成した。この後の壁張りは素人の我々が作業することになっている。内壁の上部には柱の間にはめ込むように9mmのOSB合板を、下部には柱や床のFRPの境目を隠すように5mmのラワン合板を張る予定。どうすればうまく張れるかを大工さんに聞いたところ、壁板の厚みに合わせて柱の間に板を止めるための下地の木材を取り付けて置けばよいとのこと。見本の下地をつけておいてあげるよと、手早く下地の木材を何か所かつけてくれた。
午後、相方がチェンソー講習から帰ってきた。足りなくなった水道管の継ぎ手がジュンテンドーでは手に入らなかったため、水道埋設作業は中止し、久しぶりに製材をすることにした。上でアーボリストが木の枝を落としている下で大工さんが見守る中、製材する。
製材機での製材に挑戦する大工さん

松の丸太は3月ごろに皮をむいたもので、3か月で意外なほどに乾燥していた。松の丸太を製材して板を切り出すと、大工さんが壁にきれいに切りそろえた板ではなく、耳が付いたままの板を張ったら耳の線がアクセントになると教えてくれた。いいことを教えてもらった。
さらに、耳付きの集めの板を製材して置いたら、明日それで窓枠を作ってくれるという。どんな窓枠ができるか楽しみだ。
作業が一段落したTさんたちに、冬は猟師の息子が教えるかんじき教室をやりたいという話をすると、猟師のT元さん、是非参加して作り方教えてほしいです、とのこと。イベント参加者1人Getだ。焚火を囲んで、イノシシ鍋や猪肉や見浦牛のBBQを食べながら、きこりや猟師の話を聞くとか、想像するだけで楽しそうだ。アーボリストの特殊伐採はもちろんのこと、大工が製材した木で作るキャンプギアの木工教室とか、猟師がガイドする雪の中の動物のフットプリント探しとか、専門家の技は見るだけでも絶対楽しい。
なんだか楽しくなってきたぞー。
アーボリストは2本の木をものの見事にさっぱりきれいにしてくれたあと、我々が下手に切った枝の切り口を枯れにくい切り口に切りなおしたり、大風で高いところで折れてしまったヤナギの枝を切ったりしていただいて本日の作業は終了。
それにしても今日はにぎやかでいろいろな人の技が見れて楽しい一日だった。

6/4(木) 小板の涼しさを再認識

 今日は朝から広島に用事をしに行く。用事の一つは開業届けの提出。開業日は6月1日とした。広島の気温は高く、久しぶりに車のエアコンをつける。
夕方日のあるうちに帰れるように帰路につく。三段峡入り口の交差点を曲がると急に空気が冷たく感じられるようになり、進むにつれてどんどん涼しくなっていく。久しぶりに街に出たおかげで小板の涼しさのありがたみを再認識しながら自宅に到着後、ミートセンターに預かってもらっていた芝を引き取り、段ボールから出してユニットハウスの裏に並べる。
トイレ棟を見たら、大工さんが来てくれたらしくもう窓枠がついていた。板の耳の部分が焦げ茶色で額縁のようになっていて、なかなかいい感じだ。
茶色い薄皮が付いたままの板で作ってもらった窓枠。
額縁みたいでいい感じ。

夜、最初に訪ねてきてくれたキャンパーのFさんから連絡があり、来週火曜日に聖湖でキャンプするので帰りに寄りたいという。新たに発見したブナの森を見せてあげよう。

6/5(金) 水道メータを取り付ける

涼しくて気持ちのいい朝。私は昨日届いた芝張りに専念。芝張りに疲れたら、息抜きに芝のマットの隙間に生えた雑草を抜く。マットの隙間には野芝の種を撒いてあるのだが、ドングリサイトの表土をそのまま再利用したため、土に含まれていたと思われるいろいろな雑草の芽が大量に出てきてしまった。その中で芝のマットの葉っぱに似ているもの以外を抜いていたのだが、残しておいた芽は育つにつれて背が高くなってきて、どうも芝ではなさそうだ。2番目の候補は葉が細すぎるし、どれが芝の芽かいまいち確信が持てない。ある程度育てば判別できるだろうからもう少し待ってみよう。
相方は水道管に止水栓とメータを取り付けるため、油圧ショベルで水路脇に溝を掘る。すると、水路そばに入っていた太い暗渠パイプを折ってしまった。どうやら蔵の南側の斜面の水を抜くための暗渠らしく、折れた場所からは結構な水が流れ出している。どうやって修復するか、いろいろ悩んだ結果、暗渠パイプより一回り細い塩ビパイプを見浦牧場からもらってきて、折れた暗渠パイプに差し込んで水路の壁に開いた穴につなげることにした。暗渠パイプの暫定修復が終わったところで、水路下の水道管を通すところを決め、そこにつなぎこめる場所に止水栓とメータを取り付ける。
止水栓、メーターのネジを締めるのには、手持ちのモンキーレンチでは径が小さすぎ、見浦牧場に工具を借りに行く。メーターボックスを置く場所にコンクリートブロックを敷き、その上に来るように水道管に止水栓とメーターをつないだ物をつなぐ。メーターの先にも水道管をつないで、間にチーズを挟んで水栓を取り付け、本線はキャップでふさいでおく。水道工事に着手して約1か月、約180mの水道管の埋設と水道メーターの接続が完了し、集落の水道組合に寄付する部分の工事が終わった。寄付した後のメンテナンスは水道組合の管轄になる。
見浦牧場から借りた大きなレンチで
水道メーターと止水栓を結合する

ようやく取り付けが終わった水道メーター

芝張りのほうは1日で芝を張り終えたかったのだが、目土入れが1/4ほど残ってしまった。これを敷き終われば残りは30%。続きは明日。火曜日の夜に注文した次の芝は雨が続いたのかまだ出荷されたという連絡がない。早くても月曜日発送、水曜日着になりそうだ。それまでに次に発注した90束目も含めて20束分は黒土を敷いておきたいものだ。

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