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2020年3月30日~4月16日 新しい電柱が建設される

 
いよいよキャンプ場予定地に電気を引くための電柱建設工事が始まりました。さすがはプロの装備と手際、興味深々で見学しました。


3/30(月) 電柱周辺の伐採開始

ハンノキサイトに暗渠用の砂利を運ぶ準備をしていたら、電柱建設の邪魔になる道路沿いの木を伐採しに業者の方が来られた。
伐採する松の下に高所作業車とユニック車を並べて停車し、高所作業車のバケットにバケットの操作員と枝切用の小型チェンソーを持った伐採担当者が乗り込む。操作員が下から順番に松の枝のところにバケットを移動させると伐採担当者が枝を切ってはその枝をユニック車の荷台に落としていく。上まで行くと次はバケットを下げながら反対側の枝を落とす。

バケットを上げながら木の枝を切っては
ユニック車の荷台に落としていく
枝をすべて切り終わったらてっぺんまで上げたバケットを下げながら、幹を上から2mぐらいの長さに切っては真下に落としていく。さすがはプロ、あっという間に1本の伐採が終わった。下に落とした幹はあとでまとめてクレーンで釣り上げてユニック車の荷台にのせ、荷台がいっぱいになったら処理業者のところに運んでいく。
一通り伐採作業を見学してからハンノキサイトへの砂利運搬を開始。砂利を溝の一番奥に降ろそうと、軽トラダンプをバックで溝の脇に乗り入れたら、後輪がやわらかい土の地面にめり込んで動かなくなってしまった。砂利を降ろしてめり込んだタイヤの前を掘って砂利を入れ、ようやく脱出。砂利を降ろす場所まで砂利道を作るのが先だということになり、砂利を5杯運んで道に敷く。道ができたところで、暗渠用の砂利を3杯、ドングリサイトに1杯、ヤマザクラサイト1杯、砂利を運んで砂利運搬は終了。
そのあとは、製材用の丸太の皮むき。さんかく山の斜面に残っている松の根元の部分をハンノキサイトに運び出す。ドットコで丸太を持ち上げてころになる細い丸太を下に差し込み、引っ張って下にずり落としながら向きを変えて木の枝のレールに乗せ、進行方向に垂直になったところでドットコとトビでひっかけて引っ張りながら転がして平らな場所まで移動してから皮をむく。
その間に道路のキャンプ場予定地側にある伐木予定の木は殆ど伐木され、キャンプ場予定地が明るくなった。電柱建設用の伐採作業は翌日も続く。
道にはみ出していた松の枝がなくなって明るくなった

3/31(火)  かんじきの作り方を相談する

今日も朝から電柱建設の邪魔になる木の伐採作業が再開された。集落のSさんが様子を見に来られていたので、かんじきの作り方を教えてほしいという話をした。先日、近所のH尾さんの別荘に遊びに行ったとき、冬のイベントとして手作りかんじきでの雪歩きを実施してはどうかと提案してくれた。そこで、父にかんじきの作り方を尋ねたところ、猟師でかんじき作りの名人だったお父さんに仕込まれたSさんが適任だと教えてもらったのだ。Sさんにかんじき作りイベントの話をすると「そりゃーええのう」とSさん。「問題はかんじきの材料をどうやって入手するかですよね」というと、Sさんは「ヤナギのまっすぐな枝がええんだが、最近は川にもあんまり生えとらんのよ」とのこと。
え、ヤナギなの?と思いながら「ヤナギならここに腐るほどありますよ」とSさんを母屋西側の元田んぼに案内すると「ええ材料がえっと(注:たくさんの意)あるじゃないか」と大喜び。太さ2cmぐらい長さ1.5mぐらいのまっすぐな枝を切って柔らかいうちに加工すると良いらしい。今年の秋に教えてくださいねとお願いしておく。
さらに、松の丸太を乾かすために半分に割りたいが道具がなくて大変で、というと、「斧があるじゃあないか」と言いながら70台半ばとは思えないほど軽々と斧を振り上げて丸太に打ち込むと、丸太の真ん中に斧がさくっとめり込んだ。そのあと、別の斧の背でささった斧を叩き込むと一気に斧がめり込んで丸太が真っ二つに。あんな風に軽々割れるなら、薪を割る道具は斧で充分かも。
今日から土砂運びの積み込みと運搬を相方一人でやることにした。今までは私が軽トラダンプで運搬している間、相方は崖を崩して砂利を作る等の作業をしていたのだが、それが一段落して待ち時間にやることがなくなってしまったのだ。おかげで私は手が空いたので、手を付けられずにいた皮が固い松の根元の部分の皮むきをする。伐ってから2か月弱しか経ってないのにすでに皮の下に黒い虫が入っているものがあり、伐ってすぐに皮をむく必要性を再認識。
そうこうしているうちに電柱建設の伐採作業は昼過ぎに無事完了。
2時半、作業を切り上げ、母といっしょに整骨院と歯医者に行き、ようやく折れた前歯の治療が終わった。

4/1(水)  水道工事の資材を発注する

今日は一日雨降り。相方はホームページの改良作業。私は水道工事のパイプ等の資材を通販で発注する。パイプや継ぎ手は太ささえわかれば商品を決められるが、バルブ等になると接続するのに何がいるのか、どれを選んでいいかちんぷんかんぷん。失敗も勉強とフルボアボールバルブとバルブ用継ぎ手を注文する。

4/2(木)  薪割りが急に上達する 

雨はあがったが風が強く寒い一日。
先日、電柱建設予定エリアで伐採された広葉樹を少し分けてもらっていたのでそれを片付けることにした。ヤマザクラの枝は燻製に使うと良いらしいのでよけておき、それ以外をブッシュクラフト用に細い枝を落としてヤマザクラサイトの資材置き場に運んで積んでおく。
相方はヤマザクラサイトの水たまりができるところに運んであった土砂を広げた後、先日のSさんの薪割りに刺激されたのか、斧を使って松の丸太を割る。意外とちゃんと斧が丸太に突き刺さり、積んであった丸太の殆どを割ってしまった。上手な人の実演を1度見ただけでこんなに上達するんだと、びっくり。(ただし、この後数日間筋肉痛に苦しむことになったのだが)
相方が割った薪の山

午後、相方は採土場に行き、崖の上のほうから土砂をとれるように崖の南側の斜面から崖の中腹に道をつける作業に着手。今まで掘っていた崖の一番下は冬の間に上部が崩れ、危なくてこれ以上掘れないので、父に相談したところ、いつかやろうと思っていたんだが、といいながら崖の中腹に道をつける方法を教えてくれた。
一番上から筋状に崩れた採土場の崖

その間、私は母屋跡の南側に置いてあった古い床板や柱等の廃材を軽トラダンプに積んで移動する。廃材を積んでいたらアカゲラが高速で木をつつく音がするので、動く物を探していると、大規模林道を挟んだ向かい側の枝にアカゲラの姿を見つけた。撮影に挑戦するも残念ながらピンボケ。
木をつつくアカゲラ。
ピンボケだけど写真にとれたのは初めて。

4/3(金) 電柱建設工事が始まる

春らしいいい天気。今日から電柱工事が始まった。
電柱工事のために集結した作業車

今日は、電柱7本を立てる場所にドリルをぶら下げたクレーン車で竪穴を掘り、削岩機が必要かどうか試し掘りをするそうだ。
クレーンの先に取り付けられたドリルで地面に穴をあけていく

朝、さんかく山山頂の松を2本伐木。枝を払ってから油圧ショベルでけん引して斜面から引きずり降ろして玉切り。
そのあと、相方は土砂の運搬作業に取り掛かり、私は午前中に伐採した松の後片付け。
4時から野焼きをできないか、父に相談しに行く。昨年、小川の散歩道の草刈りに苦労したので、今年は野焼きで地面を覆いつくす枯草をなくしておきたいと考えていたのだ。父が言うには、今日は風は強くはないものの時々突風のような強い風が吹くのでやめておいたほうが良いという。そこで今日の野焼きは見送り、朝伐った松の2mの丸太を丸太置き場に運搬する。

4/4(土)  電柱工事の中休み

少し風が強いが春らしい青空が広がる気持ちのいい天気。
さんかく山のふもとの牧草地に転がる2mの丸太をヤマザクラサイトの資材置き場に運ぶ。
そのあと、相方は今日もドングリサイトへの土砂の運搬。私は牧草地の松の枝を運びだせるように1か所に集める。
午後、相方は採土場に戻り、崖の中腹を削って道をつけていく。私は午前中に運んだ松の皮をむき、電柱工事の時にもらったヤマザクラの枝を資材置き場に運んで積んでおく。

4/5(日)  電柱が立つ

晴れてはいるが気温が低く、風が冷たい寒い一日。キャンプ場予定地で薪割り等体が温まる作業をしながら電柱工事が始まるのを待つ。
しばらくすると先日とは違う重機が現れて電柱工事が始まった。交通整理をしている人に聞くと、先日の試し掘りで4か所に岩盤があってドリルで掘れないことがわかったので、先端に削岩機がついている金属の筒のようなアタッチメントをつけた建柱車で穴を掘るのだという。
削岩機のついた金属の筒で穴掘り中の建柱車
建柱車の前には大きな発電機を積んだ車がスタンバイ。岩を掘るには車の動力では足りないらしい。クレーンで金属の筒を地面に押し込んでいくと、岩が削られてできた砂を時々噴水のように吹き上げながら筒が少しづつ沈んでいき、地表から完全に見えなくなったところで金属の筒を抜く。
続いて、トラックの荷台に積まれた長さ15mの鉄筋コンクリート製の電柱をクレーンで吊り上げてクレーンの足に斜めに立てかけて置くと、複数の人が電柱にとりついて電柱の横穴に足場になるボルトを取り付け、電柱の穴にアースと思われる緑色のコードを通す。次はいよいよ電柱を建てる作業だ。電柱の中ほどにクレーンのワイヤーを取り付けて吊り上げると電柱が立ち上がって持ち上がった。先ほど掘った穴の上にゆっくり移動し、人が手で押して微調整しながら降ろしていき、底まで降りたところでクレーンを少し動かして電柱をまっすぐにしたら、穴の隙間を土砂で埋める。こうして大きな電柱が次々に立っていき、1日で5本の電柱が無事立ち上がった。
建柱車のクレーンで吊り下げた電柱を掘った穴の上に移動させる

電柱建設の見学をしながら、相方は薪用に1mに伐って積んであった松をチェンソーで35cmの長さに切って、斧で半分に割っていく。私は、さんかく山のふもとの牧草地から丸太を運び、製材する丸太はヤマザクラサイトの資材置き場へそれ以外は相方が薪割りをしているそばに降ろす。
そうこうしていたら入り口の坂道付近に車が止まり、男女2人が降りてきた。挨拶すると、深入山のキャンプ場でキャンプしていて、見浦牛を買いに来たら、近くでキャンプ場を作ってますよと聞いて見に来てくれたらしい。
キャンプを拠点に山登りしたり、周辺を散策したりしているそうで、我々が目指すキャンプ場にぴったりのお客さんだ。開業はInstagramかfacebookでお知らせしますというと早速フォローしてくれた。
午後、相方はドングリサイトに土砂運び。私はヤマザクラサイトの擁壁に立てかけてあった松の枝を自家用薪にするためにチェンソーで1mの長さに伐って、作業道の終点近くに用意した薪置き場に運ぶ。1mの長さだと、それを井桁に積むだけでどんどん積み上げられるので保管場所を選ばない。
自家用薪にする長さ1mの松を井桁に積んで乾燥させる

昨年伐った松は結局伐ったまま野ざらしにすることになってしまい、虫に食われて製材には使えなくなってしまった。皮つきのままの丸太は乾燥が遅く皮の下に虫が入ってしまう。つまり、虫に食われないようにするには、皮をむくか、虫が付くより早く乾燥させる必要があるということだ。試行錯誤の結果、伐った松は部位ごとに次のように処理することにした。まっすぐで太さ25cm以上の太い幹は製材用に2mまたは3mに玉切りしてすぐ皮をむき、地面につかないように置いて乾燥させる。太さ10cm~25cmの幹は販売用の薪材料として皮つきのまま35cmに玉切って半分に割って積み上げて乾燥させる、太さ5cm~10cmの幹や枝は自家用の薪にするため皮つきのまま1mに切って井桁に積み上げて乾燥させる、太さ5cm以下の枝は、皮や葉が付いたまま適当にばらして松暗渠に使う、さらにむいた皮は乾燥させて細かくし、遊歩道に敷くチップにする。これで1本の松を余すところなく使いきれるというわけだ。ただし、本当に虫がつかなくて済むかどうかは半年~1年様子を見てから判断しよう。
半割にした松は蔵の軒下に積んで乾燥させる。
崩れないように端を井桁に積むのがポイント

4/6(月) 初めての野焼き

朝は気温マイナス4度の厳しい冷え込み、日が昇ると快晴の青空が広がる。まだ緑が少ない牧草地に放牧された牛たちがのんびり草を食べている。
枯草色の牧草地で日向ぼっこをする牛たち

朝はヤマザクラサイトの片づけ。擁壁に立てかけてあった広葉樹の太い部分は薪用の長さに、10cm弱のまっすぐな部分は階段用に90cmに切断。さんかく山のふもとの松の枝は暗渠用にハンノキサイトに運ぶ。午後、相方は土砂の運搬。私はヤマザクラサイトの片づけの続き。階段に使う細い杉の丸太の皮をむき、廃材は粗朶焼き場に移動。落ち葉を掃き集めて粗朶焼き場へ。
夕方4時半ごろ、父と甥っ子がやってきて、今日は風がなく乾燥しすぎでもなく絶好の野焼き日和なので、野焼きの仕方を教えてくれるという。野焼きは里山での土地の手入れに必須の技術だ。火をつけるまえに消火器、水を組んだバケツを複数、青い葉が付いた松の枝を人数分用意。小川エリアの中央に生えているコブシの若木周辺は燃やしたくないので、まずその近くに火をつける。イネ科の水草の長い葉が枯れて積み重なっているところはすぐに火がついて燃え広がっていく。

余計なところに火が広がらないように野焼きの火を見守る
火が燃える様子を見守りながら、燃えてほしくないほうに広がり始めたら松の枝で火をたたいて消す。境界線が燃えて延焼の心配がなくなったところで周囲に点火。日が暮れてきて気温が下がり湿度が高くなってくると、火の燃え方がおとなしくなり、初めての野焼きは無事終了。

4/7(火)戸河内の桜が満開

私はさんかく山のふもとの松の丸太を運搬。相方は前日にタイヤを運んだところで中断していた乗用車のタイヤ交換を完了させたあと、ドングリサイトに土砂を運搬。
午後、私は母と整骨院へ。戸河内は今桜が満開で、整骨院の窓からも桜を楽しむことができた。母の左手の親指のばね指は通い始めた当初はばね指かどうかわからないほど全く曲がらなかったのが普通に曲がるようになり、本格的に畑仕事を始めるのに無事間に合った格好だ。

4/8(水) 電線が張られる

今日は電柱への電線取り付け工事が行われるとのことで、相方はドングリサイトに運んだ土砂を油圧ショベルで広げながら、私はヤマザクラサイトに運んだ丸太の皮をむきながら工事の開始を待つ。すると、電柱の先端まで届く高所作業車が2台やってきて、蔵のすぐ裏の電柱とその隣の電柱で作業を開始。作業の方の服装がようやく電気工事らしい服装になった。バケットに作業車が乗り込み、バケットを操作して狙いの場所に位置づけ、インパクトレンチで部品取り付け用の金具をつけたり、バケットについているクレーンで引き上げた碍子が付いた部品を持ち上げて取り付けたりして、どんどん電柱らしくなっていく。

高所作業車2台で電柱のてっぺんに部品を取り付けていく

蔵の裏の電柱はトランス等取り付ける部品が多く時間がかかっていたが、その隣の電柱の作業は早々と終わり次の電柱に移動していった。電柱の部品を取り付け終わると、隣あった電柱に横付けした2台の高所作業車の間でワイヤを持ち上げ、それを使って電線を持ち上げて電柱の間に電線を張る。電線を張り終えたら、電線で引っ張られる反対側の地面に打ち込んだアンカーにワイヤーを取り付けて作業は完了。全くプロの仕事は鮮やかの一言だ。
ワイヤを使って電線を電柱の上に引っ張り上げる

お昼に自宅に帰ると、黒くて羽の真ん中に白い点がある鳥が飛び立って庭の桃の木にとまった。カメラの望遠レンズで見てみるとアカゲラだった。自宅の庭でミソサザイやアカゲラが見られるとは、ここは本当に自然が豊かなところだ。
午後2時、引き込み線の工事の方が下見に来られた。検討の結果、蔵の裏に建てられた真新しい電柱から引き込み線を蔵の屋根の一番高い所に繋ぎ、蔵の北側の土塀の外側にメータを、内側にブレーカーを取り付けることになった。新電柱への通電が4/16の予定なので、4月末までに工事してほしい旨を伝えて後日見積もり、工事予定日を連絡いただくことになった。
そのあとは、ヤマザクラサイトの面積を広げるため、資材置き場との境界に積んである束石を油圧ショベルで釣り上げて少し奥に移動する。

4/9(木) 木の階段を作る

真新しい電柱が並ぶ大規模林道を通ってキャンプ場予定地へ。
私はさんかく山の木材を運搬後、ヤマザクラサイトの粗朶焼き場の灰を肥料代わりにヤマザクラサイトに撒いていく。
相方は先日束石をどけて広げた部分の黒土をはぎ取った後に土砂を運び水たまりができないようにならしていく。
小川の散歩道の入り口を少し北側にずらしたので、その部分に木の階段を作ることにした。皮むいた杉の丸太を3本水路際の斜面に並べて、広葉樹の枝をナタで削って先をとがらせた杭で固定する。よくよく考えればこれも立派なブッシュクラフトだ。

4/10(金) 2度目の野焼き

今日も春らしいいい天気。白い雲がのんびり流れてキャンプ場予定地ではウグイス、シジュウカラ、アカゲラなどいろいろな鳥の声がしてにぎやかだ。
相方はヤマザクラサイトの整地の仕上げ。芝を張ったらもう地面は触れないのでこれが最後のチャンスだ。
私はヤマザクラサイトの元粗朶焼き場の灰を肥料代わりにヤマザクラサイトの整地済みのところにふるいを使って撒いていく。ふるいに残った小石は集めて小川の散歩道を歩きやすくするために歩道に敷くことにした。
そのあとは少しづつ残っている林業作業の後始末をする。ハンノキサイトに積んである細い枝を1mに伐って自家用薪置き場に運ぶ。さんかく山の斜面に転がったままになっている松の根元の部分をハンノキサイトまで移動して皮をむく。が残っているのは皮が分厚い根元の部分なので作業はなかなか進まない。2か月前に伐ったものは冬だというのにすでに皮の下にところどころ虫が入っていて、皮むきだけはさぼれないことを痛感する。最後の1本の半分を残して時間切れ。
夕方は、野焼き向きの微風なので、小川の散歩道エリアの北側半分の野焼きをすることにする。先日教えてもらった通りに消火用の水を汲んだバケツ、消火器、青葉が付いた松の枝を用意して4時半ごろバーナーで着火。火が広がってほしくないところは松の枝で火をたたき消しながら燃やしていく。燃やすエリアは小川と水路と草刈りした散歩道(?)に囲まれているのでエリア外に燃え広がるリスクはないはずだったのだが、1か所散歩道を超えて隣の荒地に広がりそうになり、大急ぎで松の枝でたたきまくって事なきを得る。枯草が焼けるとその下に隠れていた朽ちた木の枝や倒れたイバラが見えるようになった。片付ければ片付けるほどまた片付ける物が増えていく。やれやれ。

4/11(土) 雨風に備える

夕方から雨予報の曇り空。明日から2日は大荒れの天気になるらしいので雨と風の対策をする。
まずは前日の草焼きで出てきた木やイバラを粗朶焼き場に集めて燃やす。次は蔵の前室の屋根に張ったブルーシートの補修。壊れかけた前室の屋根に直接ブルーシートを張ったので、ブルーシートが垂木に残った古くぎに擦れて2か所ほど穴が開いてしまっていた。ほっておくと強風でひどくなる可能性があるので、補修することにしたのだ。はしごに登って穴が開いたところの古釘を折って取り除き、これ以上垂木でこすれないように垂木の上に廃材の板を張ってからブルーシートの穴を布テープでふさぐ。
蔵の南側の薪が置いてあるところに板を立てて、屋根から落ちた雨が跳ね返って薪が濡れないようにする。
相方は朝からヤマザクラサイトの整地。いったん平らにならしてみたら砂利を混ぜてないところがあったとかで黒土をはがして土砂を運び広げてならす。いつになったら芝が張れるようになるのか少々不安になってきた。
お昼前、トイレ棟の建設をお願いしているIさんが来られた。当初は町の新規事業補助金を活用しようと考えていたが、今年から6末までに申請された案件をまとめて審査するという運用に変わったらしく、それをあてにしていたら夏には間に合わない。そこで補助金を使わずに施設を縮小して早めに着手する計画に変更したので、その内容の相談をお願いしていたのだ。見直し内容を検討した後、見積もりと着工可能日の提示をお願いする。
午後、最後の丸太の皮むきが終わったころ、きこりのTさんが今年分のシイタケのほだ木を伏せにやってきた。長袖シャツ1枚の薄着姿で”こっちは寒いですねー”と第一声。作業が終わってからユニットハウスでコーヒータイム。寒い日は作業小屋があるのがありがたい。5時ごろぽつぽつ雨が降ってきたので道具を片付けて撤収。明日から2日は天気が悪いのでようやく休める。

4/12(日)  春の大雪

朝から雨のはずなのに音がしないな、と外を見たらなんと雪。水分が多い雪なので、多くは積もらないもののスイセンのつぼみもつくしも雪の中だ。久しぶりに外作業ができないので、止まっていたブログの更新に精を出す。

降りしきる雪の中でスイセンのつぼみも寒そうだ
雪の中に埋まってしまったつくし

4/13(月) 今日も雪

朝外を見たら粉雪が降りしきり、20cm程の積雪。これでは作業にならないので自宅の通路や駐車場を除雪した後、一日自宅で過ごす。

4/14(火)冬から春へ、春から冬へ

昨日の雪が嘘のように春の日差しが戻ってきた。とはいえ、多いところは20cmの積雪、土木や林業はできないので、薪用の細い松の玉切りと蔵の中のブレーカー取り付け予定エリアを片付ける。
雪が残る大規模林道にまだ通電していない真新しい電柱が並ぶ

午後、母と整骨院へ。道路の雪はすっかり解けていたので、ノーマルタイヤ交換済みの車でも問題なし。191号線を下って7kmの松原は桜が咲き始め、20kmの戸河内の桜はすっかり散っていた。小板に20cmの雪が積もっているとは思えない。帰り道、春らしい景色の中、191号線を北上していると突然目の前に雪で真っ白な深入山が現れて景色は一気に春から冬に逆戻り。

4/15(水)  久しぶりの製材

曇りの天気。道の雪はほぼなくなったがそれ以外はまだ雪が残っていて土木は無理、そこでさんかく山山頂の広葉樹を切ることにした。相方が伐木しているすきに私は先日の大嵐で大規模林道に散乱したツルを掃除する。そのあとは斜面に倒れた木の枝を落としたり、幹を伐って軽くしたりしてから斜面の下に引きずり下ろす。
午後は一番太い松を製材することにした。ロープをかけて2人がかりでレールの上に引き上げた後、父に製材を見てもらおうと見浦牧場に迎えに行く。するとミートセンターの裏の斜面を茶色のふさふさした毛でしっぽの先が白いキツネが登っていったが、カメラを出すのが間に合わず。
製材機の横に父の見学席をつくり、切れ味が落ちたバンドソーを新しいものに交換してから製材開始。節のない真っ白な見事な木肌が現れた。
父を見浦牧場に送ってから、私はキャンプ場予定地内の道路に散乱している枯れ枝を掃除する。キャンプ場の「予定地」が取れたら、あちこちまめに掃除しないといけなくなるなぁ。掃除道具も研究が必要だ。
掃除していたらユニットハウス裏のコナラの木にひょうたん山から複数のアカゲラが飛んできて、西のほうへ飛んで行った。一度に複数のアカゲラを見かけるのは珍しい。繁殖のシーズンなのかな?
ユニットハウス裏のコナラの木にとまったアカゲラ

4/16(木)  新電柱が完成する

先日の雪が残る中、ここ小板でも例年より2週間ぐらい早く桜が咲き始めた。蔵の裏の斜面で早春に咲く花キクバオウレンを見つけた。もうじき本格的な春がやってくる。
雪が残る斜面で咲き始めたキクバオウレンの花
午前中、高所作業車が来て、集落一帯を停電にして電線のつなぎこみが行われ、ついに7本のマイ電柱の建設工事が完了した。あとは電柱からの引き込み工事を待つばかりだ。
今日は午後から出かけるので、午前中で終わる作業をする。私はさんかく山の斜面に倒れている伐採した広葉樹を引きずり降ろし、相方は松の製材を続行。
午後は広島に用事に出かける。途中で小板水道組合がお世話になっている加計の安村屋商店に寄って、水道工事に必要な止水栓や量水計などの部材を発注する。パイプや継ぎ手は太ささえ決まれば通販で買うことができるが、止水栓や量水計は本体の製品もパイプにつなぐための「シモク」「袋ナット」等の部品もそれぞれのつなぎ方もさっぱりわからず、専門家に教えてもらわないと買うこともできない。
広島の用事を済ませて可部のスーパーに買い物に行くと、スーパーのレジには新型コロナウィルス対策として飛沫感染防止のビニール幕が張られ、足元には1mごとに停止線のシールが貼られていた。当分の間これが当たり前の状態になりそうだ。

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