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2020年1月1日~1月22日 製材機の格納庫の壁を張る

 
過去に類を見ない暖冬で雪がほとんど積もらないので、キャンプ場の作業がはかどるかと思いきや、どの作業もなかなか思うように進みません。


1/1(水) 杉の大木の製材に着手する

うっすら積もった昨日の雪が解けて凍った寒い朝。深入山から初日の出が昇り、キャンプ場開拓2年目の年が明ける。今年の目標は夏前にキャンプ場オープン。さてどうなることやら。
深入山から昇る令和2年の初日の出
朝からキャンプ場予定地に行く。昨夜の強風で心配していたが屋根に張ったシートはどれも無事だった。キャンプ場予定地にうっすら積もった雪のあちらこちらにいろいろな動物の足跡が残っている。冬は動物の足跡を探すのが楽しみだ。
イタチがぴょんと飛び乗った足跡がくっきり
今日はいよいよ父からもらった太さ60cm弱の杉の木を製材することにした。丸太の2か所にスリングをかけて油圧ショベルで釣り上げてゆっくり製材機のレールの上に降ろす。父に製材を見てもらおうと見浦牧場に父を迎えに行く。その間に相方が製材機を準備していたのだが、製材機の高さを変える部品が太い丸太を切るときに製材機の格納庫の入り口に取り付けた補強用の単管パイプにぶつかって動かせないことが発覚。対策はあとで考えることにして、今日のところは丸太の位置をずらして製材機を下げた状態で格納庫の外まで引っ張り出してから製材する。
直径60cmの松の大木を製材する
切ってみると松の白っぽい木肌とは全然違う赤っぽい木肌が姿を現した。三枚程板を切り出してから丸太の向きを変更する。父がくれた鉄の輪に大きな鉤が付いた「木回し」の鉤を木に打ち込み、輪に棒を差し込んで棒を持ち上げて回そうとするが重くて動かない。テコのパワーを増幅してみようと長い単管パイプを差し込んで押してみると、大きな丸太が転がった。これはなかなか優れた道具だ。
午後、姉の家族が年始の挨拶に来ているというので見浦牧場による。いまから製材するよと言ったら、姉と甥が見に来た。これまでの数々の失敗談を話しつつ、丸太の四方から板を切り出し、切り出した板を乾燥させるために、間に同じ厚さの桟木を挟んで材木置き場に積んでいく。30cm角の巨大な角材が残ったところで今日の作業は終了。

1/2(木) 松の大木を製材する

少し暖かい朝。冬の間に製材できるようにと、父に杉の丸太2本の運搬をお願いする。
ホイルローダで適当な位置に転がした丸太の手前にチェーンを2本しいて、その上に丸太が載るようにホイルローダで転がす。丸太にチェーンをかけてホイルローダのバケットのフックに取り付けたらバケットを持ち上げると直径60cm、長さ3mの丸太が軽々と持ち上がった。キャンプ場予定地に置いてもらったところでお昼。
ホイルローダで松の大木を運ぶ父
午後、昨日製材しかけていた杉を製材する。板を切り出すと、黒っぽいピンク色の幅の広い板が取れた。木が乾燥しているせいなのか、松と違って切った面が毛羽立ち、ガサガサになる。カンナをかける道具がないので使うときは焼杉にしてみるか。
何枚か板を取った後は、太さ6センチ角の角材だ。これを順番に切り出していたら、芯の近くに木が小さかった時の枝の痕跡と思われる小さい節がたくさん埋もれていた。
木を裏返して角材を取ろうとしたら、こちらは大きな節が多くて角材が取れそうにない。枝が多い面と少ない面を確認して、少ない面から角材を、多い面から板を取るようにしないと角材がうまくとれない。次は気を付けよう。
最後に最初に切り出した丸太の背板を3~4cmの厚さに切って持ち上げられる重さにして、製材した材木の上に置いて雨よけにする。

1/3(金) 松の丸太を製材する

杉の木1本の製材が終わったので、ヤマザクラサイト奥の丸太置き場から直径30cm、長さ2mほどの松の丸太を1本持ってきて製材する。
松を切るとぷんと松のいい匂いがして、白っぽいきれいなおがくずができる。松ヤニが出るので内外装材としては人気がないが、パイン材ならではの白い木肌がきれいなので、板にして使ってみることにした。相方が製材している間に枕木を使って新たに製材した板を置く場所を作る。
昨日製材した直径60cm弱の杉の大木に比べると、細くて軽く、転がして製材する面を変えるのもラクラクだ。午前中で板にし終わったので、続けて丸太置き場から長さ3m程の松を1本持ってきて製材する。

1/4(土) 製材機の格納庫用の板を製材する

気温が上がるのを待つ間、製材の端切れで製材機のレールの屋根にする3角形の板を試作する。レールの上にストッパーを取り付けた板を置き、その上に凹凸の切れ込みをつけた2枚の板を組み合わせて置くというもの。これをレールの上にいくつか並べてビニールハウス用のパイプを載せてブルーシートをかけると雪や雨がシートの上にたまらずに下に落ちるという仕掛け。なにせ、木の材料ならいくらでもある。
そのあと、長さ3mの松から板を製材して材木置き場に積んでいく。父が様子を見に来てくれたので製材した杉と松の板を見てもらう。杉は製材直後は黒ずんだ赤っぽい色だったのが表面が乾いてオレンジとサーモンピンクのグラデーションに変わっていてとてもきれいだ。是非この色のまま使う方法を考えたいものだ。

サーモンピンクのグラデーションが美しい杉の板

父が帰った後はひたすら板の切り出しを続ける。松は雨に弱いので通常外壁には使わないが、キャンプ場予定地で伐採して製材に使える木はほとんどが松なので、松板を外壁に使ったらどのくらい持つか、製材機の格納庫の外壁に張って実験してみることにしたのだ。製材機の格納庫の壁の長さはのべ6m。20cmの幅の板が30枚は必要だ。

1/5(日) 最後の巨大松の根が燃え尽きる

うっすらと雪が積もった朝。丸太の上からブリキの入れ物の上にぴょんと飛び乗ったイタチの足跡がついている。変わったところについている足跡を見ると、何をしていたのかといろいろ想像してしまう。
丸太の上からブリキの入れ物の上に飛び乗ったイタチの足跡
粗朶焼き場を確認すると、9月に燃やし始めた3つの巨大な松の根の最後の1つが燃え尽きていた。最初は根の傍で粗朶を燃やすだけだったのだが、燃やしている間にだんだんコツがわかってきた。巨大な松の根になるべく広い面積で密着するように太い木を置いて、根と木の間で火が燃えるようにすると、密着した部分の両側が炭になって高温を保ちづつけるので、ゆっくり何時間も燃え続けてくれる。
製材した材木を積むときに木の間に挟む桟木がなくなったので、丸太の端から切り出しておいた厚さ1.5cm~2cmぐらいの厚さの板を数枚重ねて製材機で4cmぐらいの幅に一気に切り出す。一度に何枚も切れるのが気持ちいい。
お昼、ペットボトルを小学校跡地にある資源ごみ置き場に出しにいくついでにHさんのお風呂小屋の建築現場に寄る。すでにお風呂小屋とトイレ小屋の屋根まで出来上がり、壁には合板を仮止めしてあって12月1か月でよくここまで作れたものだと感心しきり。
屋根もできてすっかり建物らしくなったHさんの建築現場
丸太1本の製材が終わったので、油圧ショベルを持ってきて、ヤマザクラサイトの奥の丸太置き場から松を運ぶ。松の丸太を長期保存する場合は皮むきが必要ということを知ってはいたがやっていなかったので、遅ればせながら皮をむいてみた。8月に伐った松は木と皮の間に隙間ができていて、皮は簡単にむけるのだがその隙間には何かの幼虫がたくさんついてしまっている。10月に伐った松はまだ皮がしっかりついていて皮むきはてこずるが虫はほとんど入っていない。やっぱり皮をむいていない松の丸太は春夏を越せないらしい。
その後、内装に使うための薄い板を切り出してみたのだが、なぜか板面に洗濯板のような細かい凸凹ができてしまう。あとでマニュアルで調べたら、バンドソーが伸びて張りが不十分になっていることが原因だった。
今日は早めにかたづけて、軽トラダンプを車検にだすため戸河内のガソリンスタンドに向かう。車検に出すには車検証と納税証明書とハンコがいると言われていたのだが、納税証明書をもらった記憶がなく、あちこち探した後に振込用紙の領収書で代替できないかとよく見たら、小さい振込用紙の領収書の横に小さい納税証明書がついていて一安心。
軽トラダンプを預けて代車の軽トラックを借りて帰る。この代車、うちの20年物の軽トラダンプに比べたら乗用車のような乗り心地と運転のしやすさだった。

1/6(月) ハンノキサイトに溝を掘る

びっしりと霜が降りた寒い朝。
今日は製材はお休みしてハンノキサイトの水はけ改良のため、油圧ショベルで大規模林道側の斜面の境界に沿って溝を掘ることにした。大規模林道の反対側にある湿地の水が地下に流れているのだろう、湿気が多く、夏には一面のミゾソバの花畑になっていた場所だ。溝を掘ると掘った溝の壁のあちこちから水が噴き出して来る。その水を流すために道路を横切って溝を掘り、もともとある溝につなぐ。
道路を掘ってしまったのでここを埋めないと通れない。溝に塩ビパイプを埋める作業をしていると、週末小板に里帰りしていたK野さんが自宅から600m程の距離を歩いて様子を見に来てくれた。
K野さんが大規模林道ではなく、この夏に作ったばかりの作業道を歩いてこられたので、よくこの道があるのがわかったものだと驚いてしまった。聞けばK野さんが前回ここに来たのは大規模林道ができる前、まだここに人が住んでいてあぜ道があったころだという。そのあぜ道がずいぶん前に荒れ果ててなくなってしまったあとに、半年前に我々が作業道を作ったおかげで一周回って歩けるようになっていたので昔の記憶を頼りに歩いてきたら作業道だったということらしい。
K野さんが帰られたあと、塩ビパイプを2本つないで道路を横断する溝の底に置き、人が通れる幅だけ一輪車で土を運んで埋めたところで今日の作業は終了。これでハンノキサイトとその下のネコヤナギサイトの水はけが改善すると良いのだが。
ハンノキサイトに掘った水はけ改良用の溝

1/7(火) 減価償却費の計算方法を調べる

昨夜の雨が残るぐずついた天気。
ばね指の治療のため母を戸河内の接骨院に連れていく。接骨院から見浦牧場に戻ると全員出かけていたので、母を連れてキャンプ場予定地に行き、製材機を見せてあげる。母は懐かしそうに昔父の製材の手伝いをした話を聞かせてくれた。
天気が悪いので昼からは自宅でデスクワーク。帳簿作成の練習として、中古で自家用に入手した機械を業務用の固定資産に転用したときの減価償却費の計算方法を調べる。なかなかややこしくて頭痛がしそうだ。
夕方軽トラダンプの車検が終わったと連絡があった。明日、取りに行くことにしよう。

1/8(水) 風でとんだブルーシートをかけなおす

急速に成長した低気圧が日本海を通過し、気温は高いが一日中大荒れの天気。雨が一段落した時間を狙ってキャンプ場予定地の様子を見に行く。
ユニットハウスの屋根にかけたブルーシートと、蔵の前室の屋根にかけたブルーシートはバタバタしながらもちゃんと屋根にしがみついていてくれたが、モルタル用の砂の山にかけたブルーシートや、製材機のレールにかけたブルーシートは風でめくれあがっていた。ブルーシートをかけなおし、重しを置きなおす。雨がたまらないように、風で吹き飛ばされないようにブルーシートをかけるには、そうならないように意識してかけておく必要があるのだが、まだまだ修行が足りないなあ。
戸河内に車検が終わった軽トラダンプを取りに行く。代車の乗り心地が良かったのでちょっと名残惜しい。

1/9(木) 強風で製材機の格納庫が傾く

午後からキャンプ場予定地に出かけると、なんと製材機の格納庫が強風にあおられ傾いていた。地面に止めないと飛んでしまうかもと心配はしたもの、結局まあいいかと対策せずじまいだったのがいけなかった。
強風で傾いてしまった製材機の格納庫
相方が油圧ショベルを出そうかといったが、これくらいならテコを使えば多分人力で動くだろうとふんで、支点になる台を置いて3mの単管パイプを差し込んで押し下げたら、案の定、格納庫の片側が軽々と持ち上がった。持ち上げているすきに相方が押して元の位置に戻していく。
格納庫の復旧が終わった後、製材を再開する。前回の製材で切断面が波打つのがバンドソーが緩んだのが原因ということがわかったので、バンドソーを締め直してから製材を始めたのだが、板の厚みが片方だけ薄くなる。格納庫が傾いたせいでレールの水平が狂ったか、バンドソーの締め方を失敗したか、とマニュアルを再確認したら、バンドソーを締める際の目安を読み落として締めすぎていることが判明。マニュアルを見ながら再調整して元通りに切れるようになって一安心。

1/10(金)  製材機の格納庫の壁の板張りに着手する

上半分だけうっすら雪化粧した鷹ノ巣山
材料の板の製材が一段落したので、今日から製材機の格納庫の壁の板張りを始める。最初に板を止めるための「胴縁」と呼ばれる横木を横向きの単管パイプにサドルバンドという金具で取り付けていく。屋根のすぐ下の単管パイプには屋根用の垂木がサドルバンドで取り付けてあり、その部分が出っ張っていて胴縁が取り付けられないので、出っ張っている部分に合わせて胴縁の木をルータという電子工具で削ることにした。1年前に買ったルータがようやく日の目を見た。
相方が大工仕事をしている間、私はハンノキサイトの道路側の斜面を片付けることにした。一日かかって斜面の一番南側に積んである粗朶の山を1/3程燃やしたところで時間切れ。

1/11(土) 製材機の格納庫の南面の板を張る

ドングリサイトの水たまりにできた氷の縞模様
相方は製材機の格納庫の南面の壁に製材した松の板を張る。屋根が斜めになっていて全部が違う長さになるので、1枚づつ板を張る場所のサイズを測り、製材した板の中から幅、長さ、節の位置など条件を満たす板を選び、紙ヤスリで板の毛羽を取ってから目的のサイズに切って張る作業を繰り返す。
製材するとき木回しをしなかったために節がくさびのように入ってしまった板や、切った後で横に曲がり隣の板と隙間が空いてしまったものがあるものの、なかなかきれいな無垢の板壁ができた。裏から見ると節のところが光を通して赤いガラスをはめたようだ。
相方が大工仕事をしている間、私はハンノキサイトの道路側の斜面に積んである粗朶をひたすら運び、1日かかって粗朶の山を1つ片付けた。一人では運べないような太い木がたくさん残っているので、チェンソーで玉切りしてまきにしよう。

1/12(日)  昨年の冬に伐った松の状態を確認する

軽トラダンプのフロントガラスに薄ーく雪がこびりついているのを見て何とか雪が降っていることがわかる。昼間になっても気温が上がらない寒い一日。昨年の2月~3月に伐木してハンノキサイトとミズキサイトに倒したままになっている松が、新たに伐木するときの邪魔になるので、傷み具合を確認して、薪にするなり製材用にするなり判断してかたずけることにした。
まずハンノキサイトに倒れている松を切ってみる。どこまでいっても芯から5cmぐらいのところまで「アオ」と呼ばれるカビで黒ずんでしまっている。これは薪にするしかないと長さ40m程の玉切りにする。次にミズキサイトに倒れている松を切ってみる。倒した時、折れた枝が地面に刺さって幹が宙に浮いていたのが良かったのか、断面に黒ずんだところはなく、製材できそうだったので、2mまたは3mに玉切りし、これ以上傷まないようにと松の皮をむいておく。このぐらい傷んでいると、皮と木の間に虫が入って隙間ができ、比較的簡単に皮がむけるのだが、見た目が悪いので売り物の薪にするのは難しそうだ。虫が入る前に楽に皮をむく技を見つけなくては。

1/13(月) 2020年初積雪

朝起きると5cm程の雪が積もって一面真っ白。記録的な超暖冬の中ようやく2020年初積雪だ。
雪の通勤路
粉雪が降ったりやんだりする中、キャンプ場予定地へ。前日伐った松の丸太を人力プラスけん引具で道があるところまで引っ張り出せないかやってみようと思って行ったのだが雪が止みそうにないのでいったん退却。
午後、製材機の格納庫のカーテンの付け方を検討する。相方がカーテンレール替わりのビニールハウスのパイプを取り付けられるように、入り口側の単管パイプの位置を調整している間、私は前日に薪の長さに玉切りした松をハンノキサイトの水路を挟んで向かい側に積んでいくことにする。
雪がさっぱり止まないので、ユニットハウスについている古いエアコンを取り外して撤収。

1/14(火) ジムの日

昨日の雪が残る中、広島市内のジムへ。広島では夕方から雨。帰り道の家から8km程手前の松原付近で雪が舞いだし、小板につくと10cm程新雪が積もっていた。やっぱりここは雪国だ。

1/15(水)  けん引での丸太移動に失敗

木々に数センチ新雪が積もってとてもきれいな朝。
新雪が積もって一面の銀世界
油圧ショベルが入れるところまで松の丸太を動かす方法として、伐木のテキストに書いてあったロープを使ったけん引方法を試してみる。離れた場所にある立ち木に縛り付けたロープを「Z」のような形に這わせて動滑車で丸太をつなぐ。反対側にけん引力350kgのけん引具のプラロックを取り付けてロープを引っ張る。松の生木の丸太の重さは、細いほうの切断面の直径の柱の体積の水とだいたい同じくらいらしく、直径35cm×2mの松の重さはだいたい250kgということになる。
動くには動いたが、動滑車なので1m動かすのに2m分引っ張らなければならず、すぐにプラロックのロープの限界が来てしまうのでロープの付け替えが必要になる。プラロックはまた引けるようにロープの位置を戻すのがかなりの力仕事なので、何度も付け替えるのは現実的ではない。ということでこの案は没。ロープを使わず、木回しで転がすとか別の案を考えることにした。
雪がひどくなってきたので本日の作業は中止。

1/16(木) 板張りと粗朶のかたずけが進まない

朝の気温-4℃。トイレの水道が凍ってしまったので、台所の蛇口にホースをつないでトイレの水道管があるところにお湯をかけて解かす。昨日の足跡にうっすら新雪が積もり、その上にイタチやタヌキの足跡がてんてんとついていた。
今日は相方は製材機の格納庫の入り口と北側の壁の板張り。板1枚1枚ごとにサイズ決め、板選別、ヤスリかけ、切断、板張りをしているので、なかなか思うように進まない。
私は雪の中、ハンノキサイトの焚火を起こしてもくもくとハンノキサイトとネコヤナギサイトの境界に積んである粗朶を運んで燃やす。朝から午後3時ごろまでかかってようやくかたづいた。そのあとはハンノキサイトの隅にころがしてあった、まきの長さに切った松の丸太の皮をむいて水路の脇に積んでおく。この状態でこれ以上傷まずに乾燥するまで置いておけるのかこれも実験だ。それにしてもかたずけるものがありすぎてこちらもなかなか思うように進まない。さてどうなることやら。

1/17(金) 製材した木にカビが発生! 

朝の気温-3℃が昼には6℃。雪がどんどん解けていく。
朝、相方は製材機の格納庫の西面の壁の板張りに先立ち、単管パイプに胴縁(板を止めるための横木)を取り付ける。
私はハンノキサイトの焚火の熾火をおこしてネコヤナギサイトに残っている粗朶を運んで燃やす。
午後、相方が短い板がなくなったというので、製材することにした。
新しい丸太を製材する前に、前回の製材で丸太の周辺から切り出した端がまっすぐになっていない板を何枚か重ね、製材機で端を切り落として板にする。このとき、おがくずの処理を簡単にするために、ソーヘッドのおがくずの吹き出し口にバケツを吊り下げてやってみたらこれが大成功。切り口に残ったおがくずもバケツをあててその中に掃きこむようにすることで一日の作業終わりに地面に落ちたおがくずをかたずける手間がいらなくなった。
次は製材機のレールに新しい丸太を載せる作業だ。前回までこの作業は油圧ショベルを使ってやっていたのだが、今回は丸太が長さ1.5mと短いので、油圧ショベルを使わずに持ち上げられるかやってみる。松の丸太を転がして製材機のレールのそばまで移動し、レールのそばに立てた高さ2m弱の脚立にミニレバー(トラックの荷締め等に使うけん引具)を取り付ける。丸太の片方にチェーンをかけてミニレバーで吊り上げ、レールの高さまで上がったところで丸太を押して丸太の片方をレールに乗せる。反対側も同じようにレールの高さまで吊り上げたらあとは人力で押すだけで丸太がレールに乗った。
そうこうしているうちに、製材して積んであった松の垂木におもちに生えるようなカビが生えていることに気が付いた。冬なのにカビが生えるとは、木の積み方が悪かったのかと、あとで見浦牧場に相談しに行くことにする。
松の丸太の四面を切り落として太い角材ができたところで本日の製材を切り上げ、見浦牧場に寄ってカビの件を相談する。材木の間の隙間が狭く、風通りが十分でない場合、気温が少し上がっただけで木の間の温度はそれ以上に上がり、カビが発生してしまうのだそうだ。特に乾燥しにくい角材は、水分が多い間、軒の下に立てかけたり材木の間の隙間を大きく開けるなど、風が十分通るようにすること、カビが生えたら食器用のアルコールをかけると効くこと等を教えてもらった。早速明日は材木の積み替えをすることにしよう。

1/18(土)かびた垂木の乾燥場所を移動する

朝は寒いが昼間はぽかぽかと春のような暖かな日。
午前中、相方が製材機の格納庫用の板を製材している間に、かびた垂木を乾燥しやすい場所に移動する。まず、蔵の北面の壁の下から2mぐらいの高さにビニールハウス用のパイプを取り付ける。その後、材木置き場のかびた垂木のカビがそれ以上増えないようにワイドハイターで拭いてから、蔵の壁に立てかけた後、壁に取り付けたパイプにロープで止めていく。薄い板材なら数日でかなり乾燥するが、垂木のような厚みがある角材は乾くのにかなり時間がかかる。今後は乾燥に時間がかかる角材は十分風が当たるところで水分を飛ばしてから材木置き場に積むことにしよう。
蔵の北面の壁に作った垂木の乾燥場

1/19(日)誕生日のごちそう

午前中、私はハンノキサイトの斜面の中央部分の粗朶の片づけ、相方は格納庫の壁板の取り付け。
前日引いた板は、バンドソーの切断面の幅の調整を忘れていたため、その多くの切断面が洗濯板のように波打ってしまっていた。紙ヤスリで磨いたぐらいではどうにもなりそうにない。何か対策を考えないと。
午後、キャンプ場予定地に行く前に分校跡地のHさんのゴエモン風呂の状況を見に行く。
Hさんは、五右衛門風呂の風呂ガマ3つを据え付けている最中だった。
すでに湯沸し器、トイレの設備も届いていて、いつの間にかプロパンガスのボンベ置き場もできていた。こんなに雪がないと3月にはできるかも、とHさん。なかなか進捗しない我々とは大違いだ。
午後、ハンノキサイトの薪にする木をチェンソーで玉切り。私は玉切りされた丸太の皮をむいて積み上げる。これでハンノキサイトの片づけはあと少しの粗朶の山を残すのみ。ミズキサイトに最後の粗朶の大きな山が残っているので、粗朶焼き場もミズキサイトに移そう。
夕方、家に帰ると玄関の前に発砲スチロールの箱が置いてあった。蓋を開けてみるとなんと妹手作りの見浦牛づくしのパーティメニューだった。牛カツサンド、ミートローフ、ローストビーフ。おかげで予想もしていなかった美味しい誕生日になった。

1/20(月) 市内に出るのは一日仕事

用事があって広島市内に出かける。ホームセンターによって板の凹凸を取るために電動カンナを買う。一度広島市内に出ると、ためていたこまごました用事や買い物をしてしまうので、結局1日仕事になってしまった。

1/21(火) 製材機のレールの三角屋根を作る

久しぶりに晴れた暖かい朝。スカイブルーの青空が広がる。
雪が残る牧草地の向こうに見える深入山の上に青空が広がる
相方は製材機の格納庫の壁の板張りをお休みして、以前1つだけ試作していた製材機のレールにブルーシートを三角屋根のようにかけるための板を作ることにした。
レールの上に載せる板と片方を凹凸に切った2枚の板を組み合わせた3角形の台を6つ作り、凹凸の板の途中に板を載せるための横木をネジで取り付けて出来上がり。
組み立てた台のてっぺんにビニールハウスのパイプを載せ、側面に板を載せる。その上にブルーシートをかけて止めると雨がたまらず雪も積もらない三角屋根が出来上がった。
製材機のレールの上に設置した三角屋根の台。
この上にブルーシートをかけると三角屋根が完成する。
私はミズキサイトに粗朶焼き場を新たに作ってミズキサイトに積み上げて粗朶を燃やし始めた。1日かかって小さい粗朶の山1つと、大きな粗朶の山の1/3を片付けた。あと丸1日頑張ったら片付きそうだ。

1/22(水)  電動カンナで板の表面を平らにする

天気予報では、午後から天気が崩れて1月末まで不安定な天気が続くらしい。しばらく粗朶焼きができなくなるので、大急ぎでミズキサイトに残った粗朶を焼く。
相方は一昨日買ってきた電動カンナで波打った板の面を平らにできるかどうか試してみる。カンナの刃を0.1mにすると表面の毛羽だけを削っている感じになり、0.4mmにすると洗濯板のような凹凸を削るのにちょうどいい感じらしい。
凹凸を削った板を切って製材機の格納庫の北側の壁に貼っていくのだが、幅がそろっていない板の上側を屋根の傾斜に合わせて斜めにカットしなければならず、さらに切る場所は節がない場所にしないと欠けてしまうので、板を探したり長さを合わせたりするのにいちいち時間がかかる。こんな手際では先が思いやられるなあ。
3時ごろから予報通り雨が落ちてきた。粗朶焼き場の灰と炭がびしょぬれになると次に火をおこすのにてこずるのでトタン板で屋根をかけておく。
早めに作業を切り上げて、Windows7のサポート終了で買わざるを得なくなった妹のパソコンの設定を手伝いに行く。

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