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2019年4月7日~4月15日 廃屋跡への土入れ作業の開始と水はけ調査

 
春の足音を聞きながら、キャンプ場予定地内のかたずけが終わった廃屋跡に土を入れる作業を始めました。ところが大問題が発生して土入れ作業は中止。さてその大問題とは?


4/7(日) 真砂土運搬開始

少し肌寒い曇りの天気。油圧ショベルを見浦牧場の一角にある採土場に移動する。そこで採れる土は礫が適当に入った真砂土で、地面を固めるのには絶好なのだそうだ。
採土場に向かう途中、緑が濃くなり始めた牧場の中に女鹿が立っていて目があった。温暖化の影響か、最近になってこのあたりでも見かけるようになったとのこと。鹿の食害で八ヶ岳ではシラビソが枯れ、日光白根山ではシラネアオイが激減したと聞く。かわいいその姿とは裏腹に生態系への影響が心配だ。
牧場に出てきていた鹿としばらくお見合い状態

油圧ショベルで真砂土を掘って軽トラダンプに積み、軽トラダンプで廃屋跡に運んでダンプの荷台を上げて真砂土を降ろす。何度か繰り返して廃屋跡にいくつもの真砂土の山ができたら、相方と軽トラダンプで廃屋跡に移動して2人力で積まれた真砂土の山を崩して広げていく。
採土場で軽トラダンプに真砂土を積み込んでいる油圧ショベル
 真砂土の運搬は、泥の運搬と違って、油圧ショベルで集めてすくうのも早いし、軽トラダンプで運搬する距離も泥の運搬の半分程度、さらに土砂用の軽トラダンプは荷台の掛け金を外さなくても荷台を上げるとテールゲートの下が開いてその隙間から土砂が落ち、乗り降りせずに荷降ろしできるので、1日で泥の2倍の20往復程度は運べそうだ。
3時頃、きこりのTさんがシイタケのほだ木(注:シイタケを栽培するときに種菌をつける原木)を軽トラに積んでやってきた。昼間ごろ来るつもりだったが朝から50本ほどのほだ木にしいたけの種駒を植える作業をしていたらこの時間までかかってしまったそうだ。Tさんが選定したキャンプ場予定地の道路を挟んで反対側の数本の杉の木にかこまれたところにほだ木を並べて重ね、乾燥を防ぐために杉の葉をかけておく。菌がほだ木についたら木を立てて並べなおし、シイタケがとれるようになるのは3年後、農林業は時間がかかるものが多い。

4/8(月) 真砂土運搬上達す 

春霞がかかる暖かい日。採土場近くのコブシの花もぽつぽつと開き始めた。
次の日には市内に行くというのに、軽トラダンプの燃料が尽きてしまった。やむなく見浦牧場にガソリンを借りに行く。ガソリンが20リットル入った携行タンク1つを借りて軽トラダンプに給油する。携行タンクは後日満タン返しすることにする。
燃料の心配がなくなったところで今日は朝からひたすら真砂土運び。相方が油圧ショベルで真砂土をすくうとき最後にショベルの爪が地面を掘ってしまうのが気になり、それを指摘すると、何回か後にはバケットの底が地面に水平になると同時にアームを下に下げながら土をすくうというやり方に改善されて地面をほとんど掘らなくなった。また一段操作が上達した感じだ。私のほうはというと、真砂土を軽トラダンプで地面に降ろすとき、できるだけならした土のぎりぎりまでバックしてから降ろすと、人力でも楽にならすことができるということに気づいた。とはいえ、真砂土をならしたばかりの柔らかい地面には荷物を積んだ軽トラダンプのタイヤがめり込んで動かなくなってしまうので、ぎりぎりまでバックするのは簡単ではない。そこで、軽トラダンプをバックできるところまで足で地面を踏み固めてからバックする限界に目印の棒を置き、それを目指して一気にバックして止めるということで、ぎりぎりの場所に真砂土を降ろせるようになった。2日作業して埋まった面積は1/3ぐらいか。この調子なら1週間頑張れば全部埋め立てられそうだ。
一部に真砂土を入れた母屋跡。真砂土を入れ終わるのが楽しみだ。

4/9(火) 1か月ぶりのジム 

春らしいいい天気。今日はジムの日。家を出発して標高が下がるにつれて、何も咲いていない景色から桜が咲き始め、満開になり、そして市内に着くころには散りかけていた。ちょっとしたタイムトラベルだ。油圧ショベル用のエンジンオイルフィルタをコベルコの営業所に買いに行く。ホームセンターによって、エンジンオイル交換用の工具等を買ってから、車のディーラによる。冬の間にちょっと車をこすってしまったので修理に出しにきたのだ。代車はサイズ大きめの軽自動車。
そのあと買い物をしてジムで3本レッスンを受ける。1回さぼっているのが効いたのか、へとへと。買い物をして、携行タンクにガソリンを注いで晩御飯を食べて帰宅。代車の軽自動車は、軽にしては多分走るほうだとは思うが、やっぱり馬力の小さい軽、登り坂続きの長時間の移動は結構疲れた。

4/10(水) 水はけ問題発覚!

夕べから降り続いた強い雨が小雨になって一日降り続く。キャンプ場予定地の作業はお休み。見浦牧場に借りていたガソリンの携行タンクを満タン返しで持っていき、そのままキャンプ場予定地にいって、土を入れたところがどうなっているかを見に行く。
母屋の跡地に入れた真砂土は水がたまるでもなくいい感じになっていたが問題は風呂場跡地の坂道の入り口部分。
かなりの真砂土を入れたのにも関わらず、半分ぐらいの面積が水を含んでずぶずぶしている。どこかから水が流れ込んでいるようだ。
坂の上から流れ込んでいるところを見つけてそれを水路に逃がして、ずぶずぶが改善するかどうかを見ることにして、真砂土を入れた手前に道を横切るように溝を掘ってみることにした。掘ってみると表面は腐葉土のような枯葉交じりの黒い土、その下は黄土色や灰色の粘土のような地層になっていた。掘ったらすぐにその粘土のような地層の下の岩の割れ目から水がしみだしてきて、見るまに水たまりができてしまった。
どうもこの粘土と岩の間が地下水が流れている地層らしい。水はけが悪いところはこのことを踏まえて水対策を考えることにしよう。

4/11(木) 初めての油圧ショベルのグリス補給


一日中霧雨が降ったりやんだりのぐずついた天気。
前日顕在化した風呂場跡の水はけの調査をするため、油圧ショベルをいったん採土場から廃屋の敷地に移動する。
油圧ショベルを買ってからの稼働時間は約50時間、そろそろメンテナンス時期ということでショベルカーにはじめてグリスを注す。取扱説明書を見ながら何とかグリスの注入口を見つけ出し、苦労しながらグリスガンのノズルを注入口に差し込み、アームの可動部にグリスを何か所かさしたところでグリスがなくなってしまった。しかし、グリスガンのグリスを交換する方法がわからず、インタネットで調べることにしてグリスは中止。
風呂場跡の敷地で、真砂土に水が浮いていて土がぐずぐずしているのは坂道の下とU字溝の脇と斜面境界。原因を調べるため、斜面境界のぐずぐずしている真砂土を掘ってみる。すると、腐葉土のような黒い土の下に石の層があり、石の割れ目から湧き水がにじみ出ている。そこで斜面境界は、水路をできるだけ深くしてみて、水はけが改善するかどうか様子を見ることにする。U字溝の脇を掘ってみると、ちょっとずれたU字溝の継ぎ目があり、そこから水がしみだしていた。これは水中コンクリートで継ぎ目をふさぐことにしよう。
風呂場跡に掘ってみた溝。左上に坂道があるが、
その下から右側に続く黒い土の部分から湧き水が出ている。
夕方、油圧ショベルのエンジンオイル交換のための準備をする。前回作動油を補給するのに蓋のボルトが固くて外すのに苦労したので、まずは底板だけ外しておく。案の定6本のうち1本が固くて外すのが難航。続きは明日再開予定。無事に進めばよいが。

4/12(金)初めての油圧ショベルのエンジンオイル交換と水路の補修

ちょっと肌寒いが春の日差しが降り注ぐ気持ちのいい日。
最初に油圧ショベルのエンジンオイルとオイルフィルタの交換作業を再開する。ボディの下にバケツを置いてドレンキャップをあけるのだが、これが手持ちのレンチのどれもサイズが合わない。やむなく見浦牧場にレンチを借りにいき、固いボルトを借りたレンチを使って何とか開けることができた。真っ黒に汚れたエンジンオイルが抜けるのを待って、専用のレンチを使ってオイルフィルタを取り外す。これがまた固くてなかなか回らず、レンチを金槌でたたいて何とか開けることができた。あたらしいオイルフィルタに交換して、ドレンキャップを占めて、ディーゼルエンジン用のエンジンオイル4Lを注ぎ口から入れる。全部入れてからオイルの量を確認したらちょうどいい感じの量になっていた。最後に底板を取り付けて1時間ちょっとかかって無事交換完了。次はもっと手早くできるに違いない。
次は水路の水漏れを直す作業。水中コンクリートを塗るところを掃除するため見浦牧場がどこからか譲り受けたという中古の動噴(動力噴霧器)を借りることにする。軽トラに動噴を積んだところまではいいが、動かし方がわからない。弟を呼んでレクチャーしてもらう。エンジンの始動、停止は、エンジン式チェンソーとほぼ同じ。違うのは給水の圧力を制御するレバーぐらいだ。現場に運び、ホースをつないでエンジンをかける。が、水が全然出てこない。やむを得ず見浦牧場に原因と対処を聞きにいく。水が出てこないのは水の代わりに空気を吸い込んでいるのが疑われるとのことだった。確かに相当年期が入ったゴムホース、どこが割れていてもおかしくないので、うちにあるホースを取りに帰った。
取水ホースを取り換えてもう一度動かしてみたところ水が出た。何をやっても最初はうまくいかないが、最終的には何とかなるから面白い。
水路のコンクリートを塗る部分を金属ブラシでこすり動噴の水で汚れを吹き飛ばしてきれいにしたら、板の上で水中コンクリートと水を混ぜて適当な硬さにして、コテで継ぎ目に塗ってあとは3時間待つだけ、のはずだったのだが、継ぎ目をふさいでも水路の下からわずかに水が流れ出ている。水もれの原因は水路の隙間だけではなかったようで、上流の接続マスの割れ目から流れ込んでいた地下水の一部がこの水路の下にも流れているようだ。心配になって母屋跡の真砂土を敷いたところを調べてみたら、やはり踏むと真砂土がどんどん沈んでいくところがある。油圧ショベルのクローラがめり込んでいた、泥が深い大きな水たまりの場所がそうなっているらしい。どうも水たまりができないように水の通り道を作ってから真砂土を入れる必要があったようだ。明日からショベルで水はけ対策を実施することにしよう。

4/13(土) 水はけを調べるために掘ってみた

朝-6℃霜が降りた寒い朝。
キャンプ場予定地に行くと、母屋の敷地の真砂土から一面の霜柱、簡易水道の水が跳ねるところに生えた草は氷漬けになっていた。
氷点下の寒さで氷漬けになった雑草
寒さに負けずに咲き始めたコブシ。桜の季節まであと少し。
今日の仕事は水はけ対策のための調査。油圧ショベルのグリスの残りをついでから、
風呂跡は水はけがよくない場所3か所に排水用の水路を掘って水はけが改善するか様子を見ることにする。
坂道の土を削ったところから何かをくわえて木の枝で食べているヤマガラ
母屋跡は油圧ショベルで溝を掘って水たまりの水を抜く。水たまりがあったところは水がなくなっても踏むとぶよぶよするので、どこまでぶよぶよが続くかショベルでほってみることにした。が掘ってびっくり、50cmほっても黒い水分を多く含んだぶよぶよした土が続いている。敷地西側のU字溝の縁より低いところには流せないので、この穴の底には暗渠排水を入れることはできない。対策は明日の宿題にする。

4/14(日)大迫力の深入山の山焼きと調査用仮水路掘り

天気予報では朝から雨の予報だったが、時折太陽が顔を出す曇りの天気。11:00~恒例の深入山の山焼きは予定通り実施されることになった。
山焼きを見に行く前に、昨日掘った場所の様子がどうなったかを見に行く。とりあえずの対策案としては、ぶよぶよした土の底の水は抜けないので、その部分よりしたの水はあきらめ土を掘って砂利を入れるなどで地面を固くするだけでよしとし、暗渠排水でそれより上には水が上がらないようにしたうえで真砂土を入れる、ということにする。
暗渠排水をどこに入れるかを検討するため、水路の上流に近い場所を掘ってみたらすぐに水がしみだし、みるみるうちに地面の下5cmぐらいのところまで水が溜まってしまった。この水位を下げることを考えないと。
続きの作業は午後の宿題にし、深入山の山焼きを見にいった。安芸太田町のイベントとしては大盛況、唯一の食べ物屋、見浦牧場ミートセンターの出店もおおはやりだ。
山焼き会場を盛り上げるミートセンターの屋台
我々も列にならんで全部の商品を1種類づつ購入。気温が低めなので、あったかいメニューが美味しい。モモ肉を塩コショウで串焼きしただけの”牛串”はあとを引くうまさだ。
11時前、山頂付近から煙があがる。じわじわと山頂から炎が下に降りてくる。
深入山の山頂を焼きながら降りてくる消防隊と関係者の人たち
12時前、山頂の延焼対策が完了したのだろう。12時に下から火をつけるとのアナウンス。12時にふもとのあちこちに点火されると、バチバチと大きな音を立てながら大きな炎が一気に斜面を駆け上がっていく。
傾斜が急なところは特に大きな炎が上がり、大迫力だ。
深入山のふもとから一気に駆け上がる炎と煙
山焼きを堪能したあと、予定地に戻り、暗渠を敷設するところに溝を掘って、水はけがよくなるかどうかを確認することにする。水路の下まで掘ってみると湧水がでてきた。これでは地面が乾かないわけだ。
暗渠の位置や効果を確認するために掘った調査用仮水路
きこりのTさんがシイタケの様子を見にやってきた。山焼きの防火隊として深入山の山頂にいたそうだ。Tさんはこの町では貴重な若手戦力の一人、このような行事では引っ張りだこだろう。ご苦労様です。

4/15(月) 調査用仮水路の効果は?

朝は修理した車を引き取りに広島に行く。ホームセンターによって暗渠パイプの出口となるU字溝のコンクリートをはつるための平タガネを入手後、食料品を買う。
帰宅後、敷地の状態を見に行く。地下水の水位が下がったおかげだろう、上流の水たまりは一部を除いて水がなくなり、下流の黒い土がある部分は水路の底から上の部分は乾き始めてひび割れができてきた部分もあるが、黒い土が分厚く堆積したところは踏んだらやっぱりぶよぶよする。水たまりをなくすためには仮水路よりさらに水路を深くする必要があるということは分かったが、黒い土が厚く堆積した部分をどうすればいいか見当がつかない。そこで、この後どうしたものか、見浦牧場に相談に行くと翌日に敷地の状態を見に来てくれることになった。

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