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2019年3月16日~3月24日 寒の戻りと先客万来

 
春らしい陽気と真冬のような寒い日が入れ替わり立ち代わりした週は、キャンプ場予定地にいろんなお客様がこられました。



3/16(土) 朝外に出たら15cm程の積雪。
3月半ばらしからぬ雪景色の朝
運動を兼ねて弟おすすめの「東レエントラントカジメイクレインコート」を着て人力で除雪する。長めの丈と前下半分に取り付けてある三角布のおかげでレインパンツをはかなくても雨に濡れないところが手軽でいい。
午後、雪は止んだが作業をするにはちょっと積雪が多いので、ミートセンター横の油圧ショベル置き場にしている場所を整備する。
ミートセンター裏に増設した物置の屋根の電柱梁の屋根からはみ出した部分をチェンソーで切り落とし、崖下に斜めにたまった土砂をスコップやテミですくって軽トラダンプに積んでいく。積んだ土砂は前日に引き抜いた松の根の穴を埋めるべく廃屋に向かう。4WDだがタイヤは冬用ではないので除雪していない雪道でタイヤが滑るなか、四苦八苦しながらなんとか進んで土砂を下ろすことができたが、冬用タイヤの必要性を痛感した。

3/17(日) 朝から雨と強風。天気が落ち着いたところで洗車用の水を引けるところがないかを探す。廃屋そばの水路に細い塩ビパイプが敷設されていて、それが大規模林道下の水路を通り、道の向こうの細い谷川の上のほうにつながっていた。たどっていくと小山の中腹にコンクリートで作った貯水マスがあり、その奥の山肌に開いた横穴の湧き水を集めて流していたようだった。しかし雪解け水で水量が増えているはずの今日でも流れている水の量は少なく、ここを復旧しても水道代わりに使えるような水量を確保するのは難しそうだった。水を使いたければポンプでくみ上げる方法を検討する必要がありそうだ。
水源を確認していたらキャンプ場予定地前の道路に車が止まった。知り合いかとおもって急いで近寄ると知らない人だ。その人は声をかけた私にいきなり「ここの木は全部切るんですか」と質問をしてこられた。キャンプ場にしたいので、大きな木は残すつもりですというと、ここにある背の高いネコヤナギは背の低いネコヤナギと背の高いオノエヤナギの雑種のナガバノネコヤナギという種類でここでしかみられないとても珍しいものだという。
ナガバノネコヤナギ。ネコヤナギと違って大木になる。
ナガバノネコヤナギ(雄株)おしべの先が赤かったり黒かったり
ナガバノネコヤナギ(雌株)全体がめしべの黄色っぽい色になる
毎年花を見にこの時期に来るのだが、今回来てみると伐採されているので驚いたそうだ。何本かは是非切らずに残してほしいとのこと。詳しく聞くとこの方は北広島町芸北地区にあるNPO法人「西中国山地自然史研究会」の理事をされていて、植物がご専門、特に木には詳しく、冬芽で木の種類を判別することができるという。将来キャンプ場周辺の散策を楽しんでいただくために付近でみられる植物の見分け方のパンプレットを作りたいと考えていたので、こんな形で木の専門家の方に出会えるとは本当にラッキーだ。
ブナだと思っていたつるつるの樹皮の木がガサガサの樹皮のハンノキの親戚のケヤマハンノキだということも教えていただいた。「今度、木に名札を付けてあげましょうか?」といわれたので是非にとお願いする。
その後は、蔵の入り口に置いてある古い焚き付けなどを運び出してスペースをあける。林業道具に土木道具など、どんどん増える作業場で使う道具を置けるようにするためだ。これで一輪車やハウスカーも雨が当たらないところにおいておけるぞ。

3/18(月) 一面霜が降りた快晴の朝。
霜が降りた枝先で高らかにさえずるホオジロ
朝のうちに赤松を伐りに行く。前回の反省をもとに45cmの長いチェンソーバーに変更して、コモンノッチという方法で伐ることにする。いつものように赤松の枝にロープをかけて、倒す方向の木に取り付けたプーリー(滑車)を経由して木が倒れてこないところに取り付けたプラロックでけん引する。倒す方向に45℃ぐらいの角度の受け口を作り、突っ込み切りで追い口を切り、残しておいた追いヅルを切ったら、予定より4~5メートル左にずれたところに倒れてしまい、そこに立っていた木の枝を何本かへし折ってしまった。
3本目の赤松の大木伐採直前
切り口を確認してみると突っ込み切りでバーが斜めに入って木の倒れる方向をコントロールするために残しておくべきツルを切ってしまっていた。なぜツルを切ってしまうのか、原因について議論しているうち、木が丸いので、まっすぐ切ろうとしても木のカーブに引きずられて角度がずれてしまうことが原因と判明。そういえばチェンソーのボディには黒い線が引いてありこの線を木が倒れる方向に合わせれば、チェンソーのバーの角度が倒れる方向の垂直になるようになっている。次回は木のそばに倒す方向を示す棒を置いてその棒を目印にして切る方法を試してみることにした。
昼休み、家の庭木に来たツグミ
午後は廃屋のかたずけ。
雪解け水で地面がどろどろなので、トタンのかたずけに専念する。作業をしていたら安芸太田町役場のYさんとSさんが私たち作業の様子を取材しに来られたが今日は伐木は終わってしまったし、油圧ショベルの出番もないので絵にならない。金曜日あたりにあと1本大きな赤松を切る予定だというとその時にまた来ますと帰っていった。手作業でかたずけられるトタンの整理が完了したところで本日の作業は終了。
戦闘機が描いた楕円形の飛行機雲。左上と右下に二つある。
3/19(火) 朝の雨が止むのを待って軽トラダンプでキャンプ場予定地へ。今日は油圧ショベルは出さずに廃材のかたずけに専念する。
まずは太さ10cmぐらいの薪に使える木を軽トラダンプに積んで、見浦牧場の薪置き場に運び、縦方向に一列積んだら次は横方向に一列積むという風に薪の間に空気の通り道ができるように互い違いに積んでいく。
3回ほど運んだら、次は蔵の横に昔の工事現場のように板を並べて一輪車の道を作り、チェンソーで薪の長さに切った太さ20cm~40cmの梁や柱を薪材として蔵の軒下に運んで積んでいく。
薪運びは腕やら足やら腰やらあちこちにこたえる。

3/20(水) 春らしいのどかないい天気。作業場にウグイスの初鳴きが聞こえてきて春が来たのを実感する。最初に道路脇にある水路のマスからホースを蔵の前まで引っ張ってきて作業場に手洗い場を作る。ホースのマス側は網に入れたレンガと空のペットボトルの間を紐でつないでそこにホースを結び付けることでホースが水中にとどまるようにし、作業場側は借家で見つけた工事現場用の灰皿の足と折れた雨どいを使って設置。水圧が低くて洗車は無理だが手や道具を洗うには十分だ。
石垣の奥にあるマスからホースを引いて作った簡易水道?
本日最初のかたずけ作業は油圧ショベルの進入コースにある藁ぶき屋根の藁の残骸を一輪車で邪魔にならないところに移動する。こういう軽くてかさばるものは人力で運ぶほうが効率がいい。次に油圧ショベルで水路前に倒れたトタン屋根を油圧ショベルで引き起こして、廃材が人力で運べる状態になったら、藁、トタン、木材を仕分けし、それぞれを作業場内に板を置いて作った道を使って一輪車で運び出す。かたずけて廃材の山がなくなったと思ったらまた大量の廃材の山ができる。根気がいる作業だ。スペースができたところで、残った建屋の柱にチェーンをかけて油圧ショベルで引っ張ると最後の建屋の残骸が崩れ、ようやく廃屋解体の終わりが見えてきた感じだ。油圧ショベルからチェーンを取り外しているときに、集落の一番上のログハウスに住むSさんが愛犬をつれて軽トラックで様子を見に来てくれたので、ひとしきり油圧ショベル談義に花を咲かせる。

3/21(木) 前日の夜から降っていた雷雨が少し残っている朝、天気が悪い日は恰好の買い物日和とばかりに朝から買い物に出かける。ホームセンターで前日作業場に来てくれたSさんに会う。補充用の油圧ショベルの作動油を探しているという話をしたら、家にたくさんあるから分けてあげるよ、と言ってもらった。こちらに来てからいろんな人にお世話になりまくっている。
昼前から快晴、気温はどんどん上がり18℃。家に戻ると玄関前のプランターのクロッカスが1つ咲いていた。
プランターの中で1つだけ咲いたクロッカス
午後からのキャンプ場予定地の作業は、昨日崩した建屋の梁、柱の運び出し、トタン、折れた木材のかたずけ。やってもやってもなかなか減らないが、更地になった姿を想像しながらひたすら頑張る。

3/22(金)今シーズン最後の赤松伐採に出かける。今日切るのは太いツルに巻き付かれた赤松だ。赤松は春~夏に伐採すると虫やカビで木材がいたむリスクが高くなるので、この木を伐ったら次は秋まで赤松の伐採は休む予定なのだ。前もって役場の地域づくり課の人に今日伐採することを伝えていたので、ちょうど周辺刈りがおわったごろにYさんとSさんが見学にこられた。
キャンプ場予定地で見つけたフキノトウ
ロープのセットまでは前回と一緒だが、前回の反省をもとに突っ張りポール2本で作ったチェンソーの角度を合わせるためのガイドを松の木の根元にセットしてから伐採開始。受け口を作ったところまではよかったが、受け口の角度が若干想定と違ったのでつい受け口を切り足してしまった。そのあと追い口を切るための突っ込み切りを開始する。ガイドに合わせて切っているので、受け口に水平にバーが入るはずだったのに、なぜか受け口の中に切りかすが飛び始めたと思ったら、切り口にチェンソーバーがかんで抜けなくなってしまった。またしてもチェンソーが受け口に対して斜めにはいったためにツルを切ってしまい、切り口が木の重さで閉じてしまったのだ。とても人間が引っ張って抜けるような代物ではない。お客さんが来ているときに限って過去最大の大失敗をしてしまうとは、物事うまくいかないものだ。
しかし、ここで森林組合のTさん直伝のリカバリ方法が役に立つ。それは噛んでしまったチェンソーバーからチェンソー本体を外し、チェンソーに予備のバーとソーチェーンを取り付けて、はずしたバーが噛んでいる切り口の少し上に追い口を切りなおすというもの。
噛んでしまったチェンソーバーの上を切ってリカバリ中
少し強めにロープを引っ張っておいてから新しい追い口を切りなおしたら、メキメキをすごい音を立てながら狙った方向に倒れてくれた。
ガイドがうまく機能しなかった原因を調べたところ、受け口を切り足したときに受け口の角度がかわってしまったのにガイドの角度を変えなかったことが原因と判明。それを忘れなければガイドは有効と分かったのだが、当のガイドを木が倒れる前にとりはずす暇はないので、ガイド初号機はいきなり木の下敷きになって折れてしまった。次は木の下敷きになってもいい方法を考えよう。
役場の人とそんな話をしていたら、廃屋のあるあたりに人の声。急いで行ってみると集落の水道組合のSさんとHさんだった。昨日、水路からホースで水を引いて作業場で水が使えるようにしたのだが、その話が伝言ゲームのように水道の水が出た、水道管が壊れて水が出たと伝わって修理に来てくれたのだ。誤解と分かって一安心。ついでにSさんとHさんに油圧ショベルや木を伐採した予定地をお披露目することができた。
午後、前日ホームセンターで会ったSさんの家に、油圧ショベルの作動油を分けてもらいに行く。そのあとは廃屋のかたずけを継続。台所あとからショベルのバケットには入らない大きな花崗岩の石のつき臼が出てきた。珍しいものなので将来キャンプ場で使いたいがさてどうやって移動させるか悩みどころだ。夕方、妹とミートセンターを手伝いに来ていたHさんが様子を見に来た。これでこの集落の住民の7割がキャンプ場予定地を見に来たことになる。
キャンプ場予定地に咲く春を告げる山野草、ミツバオウレン
3/23(土)気温が低く、晴れたり曇ったりの天気。先日参加したトークイベントでもらったチラシで知った北広島町で開催される薪フェスで伐木実演の見学があるというので参加しにいく。場所は万徳院跡という戦国大名吉川元春ゆかりの史跡。
薪フェス会場
会場に林業のプロっぽいかっこいい身なりの人がいるなと思ってよく見たら、先日キャンプ場予定地に来てくれた森林組合のTさんだった。今日の伐木の実演はTさんが担当するという。さすがにプロ、チェンソーの重さがないみたいな軽やかなチェンソーさばき。切り口もほれぼれする美しさ。こんな風に切れるようになるのはいつのことやら。
プロによる伐木の実演。
たーおれーるぞー!
見学のあとは、薪割り機による薪割り体験、吉田の鉄工所が作っている薪ストーブの説明を聞き、薪で炊いたご飯と薪で作ったイノシシ汁と漬物をいただく。最後はこの時代この地方独特の石垣が残る万徳院跡を見学して帰宅。昼前にあられが降ったり強い雨になったりしたが最後は青空も出てなかなか楽しい一日だった。

3/24(日) 東京ではさくらがさいたというのに積雪数センチの雪景色。
雪があっても何のその、廃屋のかたずけに精を出す。
あの大きな石の臼を動かすのに、借家にあった「トンバッグ(耐荷重1トンの土砂などを入れるフレコンバック)」が使えそうだということになり、試してみることにした。石の臼の回りのじゃまな木を取り除いてからトンバッグを広げて石の臼の手前に置き、油圧ショベルでゆっくり石の臼を転がしてトンバッグに乗せる。次にトンバッグの吊り下げ用のスリングを油圧ショベルのフックにかけてゆっくり持ち上げると、さすが耐荷重1トンのトンバッグ、見事に持ち上がった!そのあと油圧ショベルを移動させてトンバッグを地面におろして移動完了。我ながらいい方法を思いついたものだ。
トンバッグを使って何とか移動に成功した石の臼
そのあとは再び油圧ショベルで崩れたトタン屋根を引き起こしては、人力でたたんでいく。何度か繰り返していると引き起こしたトタンの下から水道のメータと止水栓が出てきた。この水道が使えるなら、キャンプ場の水道はここから延ばせばいいが、使えないとなると見浦牧場の近くから延ばす必要がある。使えるかどうかは水道組合に相談してみよう。
日が高くなるにつれ春らしいぽかぽか陽気になってきたので3時のおやつを作業場で食べようと、お昼ごはんのあと、ステンレスボトルに入れたコーヒーとおやつ、キャンプ用のいすを作業場にもっていく。3時、蔵の前に椅子を並べてジョウビタキの声を聴きながらコーヒータイム。この時間におやつを食べると、さあもうひと頑張りするぞ、という気分になる。
キャンプ椅子を置いてアウトドアなコーヒータイム。
夕方まで作業して、ついにトタンををすべてかたずけるのに成功した。ばんざい。やれやれ疲れた。これでようやく次のフェーズにうつれるぞ。




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